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世界遺産:フエ グエン王宮


2005年10月の旅行記


ベトナム縦断往復旅行記
● 2005−10−28(金)
半年前からJALマイレージの航空券をインターネットでGETしたベトナムへの初旅行の日がやって来ました。

今回はハノイに入って、中部に移動し、世界遺産を散策しながら、南部のホーチミンを訪れ、そしてまたハノイに戻ってくるというベトナム縦断往復旅行になりました。
特に大きなトラブルも無く、今回は成田からハノイへのFLIGHTも順調で、待っていてくれた旅行代理店の車に乗って、あらかじめ予約しておいたホテルに到着したのは真夜中の12時頃でありました。

当面、1万円をベトナムドンに交換して入国しました。 (この1万円で1週間持たせることが出来ました。
ベトナムは物価の安い国です。でも残念なのは、何を買うにも日本人と分かるとベトナム人の数倍の値段がつくことでした。
商品に値札がついていないのですべて交渉になりましたので、どうしても高くなりました。それでも相当安い個人旅行になりました。)

ハノイ(Ha Noi)

ハノイはベトナムの首都として、政府の中枢機能が集まっています。
国会議事堂、共産党本部、各省庁、軍隊の総司令部などです。
人口は市街地で120万人、郊外で200万人あまりとなっています。
紅河デルタ地帯に属し、郊外では農業も盛んに行われています。ホーチミン(サイゴン)と違ってこちらでは四季の気温の変化があります。
このハノイは当面ゲートシティーとして入国しました。

観光は出国時に実施しました。 まずびっくりしたのは、そのホテルのロビーで従業員が仮眠(リクライニングベッドを敷き、寝ていた)していたことであります。
照明も消してあったし、社会主義の国の中流ホテルはこんなものかと思った。
次にびっくりしたのはシャワーの湯が出ない事であった。FRONTに文句を言っても、ベトナム語はさっぱりだし、日本語など通じるわけも無く、呼びつけてボディーランゲージで意思を伝えた。
さらに、びっくりした3弾目は翌日のチェックアウト時(早朝5時にチェックアウト)に昨夜飲んだ缶ビール1個がなんと1万3000ドン(約¥100)と言うのだ。そこで2万ドンを差し出すと、御釣りが無いと財布を逆さに振って見せた。
ホテルで御釣りが無いとは初めての経験である。
しかたなく2万ドンを支払って。そのままタクシーに乗るしかなかった。(ホテルから国際空港まで15US$を支払った・・・高いのか?分からなかった)

● 10−29(土)
さあ、いよいよ、今日からが本格的なベトナム散策である。
ハノイ空港から、ダナン空港に飛んだ。成田から入国時にこのFLIGHTについてのリコンファーム(?)らしき連絡をJALがやっておいてくれた。
何のトラブルも無くダナンに到着しました。
途中、飛行機の窓の外からの眺めは最高で多くの川が蛇行して優雅に流れている様子がよく理解できました。
また雨季の末期なのであろう大地は朝日に照らされて、多くの湖沼とか田んぼが水の輝きを反射させてとても印象的でありました。
その昔のベトナム戦争の時、米軍が使っていたであろうこの空港は本当に大きな空港であった。また戦闘機の格納庫が数多く残っていて、そのコンクリートのドームがなんとなく違和感を感じさせました。

ダナン(Da Nang)
Quang Nam 省の省都。人口90万人。Quang Nam省は中部ベトナムの北と南を結ぶ重要な場所を占めています。古代史ではチャンパ王国が栄えた場所でもあり、チャンパ王国の遺跡を見ることが出来ます。
現在は漁港として、また中部ベトナムの商業中心として栄えています。
市の中心を流れるハン河沿いに漁港が開けていて、遠洋に出かける大型漁船も停泊しています。 しかし、今回は時間の関係TAXIの運転手との交渉もあり、ダナン散策は次回にいたしました。

空港の外に出ると客待ちのTAXIが数十台停まっていました。
その多くの運転手の輪の中もみくちゃにされながら、"いまから、フエに行って帰りにダナンに戻りホイアンまで幾ら?"と問いかけると、60$、とか70$とか100万ドンとかの答えが返って来ました。中にはメーターと答える者もいたのですが、その中に40$と言った中年のおじさんがいましたので、このおじさんに決めました。
ところがこれが間違い?でありました。 数Kmほど行ったところでTAXIが停まりました。
そして今一度、今から行くコースの確認を紙に書いて、なんと先ほど40$と言ったのに、60$出なければ行けないと言い出しました。
騙されました。そこで、私も怒って、元の場所に戻るように指示しました。
言い合いになりましたがラチがあきません。 時間ばかりが過ぎていくので根負けして結局60$で決めました。
結果的に運転手の言い分を呑んだのですが、この運転手はメーターも作動させていました。一日乗り回し、降りる時に約束の60$を支払いましたが、このメーターを確認したところ130万ドン(¥9100くらいか?)を超えていましたので損ではありませんでした。
降りる時に、運転手がさらなる請求をベトナム語と英語で言って来ましたが知らぬ振りしてどんどんチェックイン手続きをしました。
契約通りに「支払ったのですから文句を言う筋合いではないはずですから。 TAXIに乗り込んで、とても気になったのがクラクションをならしながらの運転です。
とにかくルールを守らない人が殆どですので、道路の中央部分までバイクが走りこみますし、追越とか追い抜きの時にもクラクションを鳴らしながらの運転です。
クラクションを鳴らすと相手に警告を発し、自己の存在を分からしめると思っているのでしょう。しかし、実際はお構い無しですし、多くの車とかバイクが鳴らしていますので、騒音ばかりで麻痺しています。 しかもバイクの中の多くはバックミラーをつけていませんので、危険そのものです。 実際にこの旅行中に大きな交通事故を数回見ました。
ガイドさんに聞いたら、車とかバイク免許は正式に取る人は皆無で、殆どの人は警察に賄賂を支払って免許を取得しているのだそうです。
または無免許運転だそうです。 実は日本出発の時に、ダナンからフエに行くのには、難所があって大変ですよと、知人に言われていました。
しかし、現実には立派なトンネルが出来ていまして、この難所の峠はなんなく通過しました。トンネルの入り口に6280mの看板が出ていました。片側1車線、合計2車線の対面通行でしたので、前にノロノロ運転のトラックがいましたので、困りましたが、それでも15分くらいで、ランコーという綺麗な村に到着です。
        
2005-10-29撮影
左の写真は通行料をとるゲートです。高速道路ではなく一般道路ですが、料金を取ります。それもこのゲートの手前30メートルくらいの所(右側の小さな建物で)料金を支払いチケットを貰います。そして正面のゲートでチケットを渡します。つまり、2名の従業員がいるのです。こんな仕組みはベトナムだけですね。右は、ダナンからフエに行く時の難所である大きな峠(難所中の難所であったそうです)がありますが今ではこのような立派なトンネルがありまして、大きな時間短縮が出来ます。

ランコーは美しい村でした。 この何でも無い一般の道路なのですが、途中数回料金を払わされました。数万ドンづつであります。それも料金支払いの場所でチケットを買い込み、それから30メートルくらい走って、また別の人にこのチケットを手渡して通過するというやり方でした。

人出が掛かるなあ! さらに幾つかの小さな峠を超え、1時間くらい走ってフエに着きました。 途中、平行に走っているベトナム国鉄の列車を眺めたり、海岸の美しさを眺めたり、窓の外の変化に飽きは出ませんでしたし、楽しいドライブでありました。(クラクションさえ鳴らさなければもっと気分が良いのですが・・・・・・・) 途中、ザーと大粒の雨が降ってきました。
雨季なのでしょう。朝から曇っていた空がにわかに黒くなり、雨がやって来ました。でもそれも10分くらいでやみました。 東南アジア独特の天候であります。
実際掛かった時間はダナンを午前8時30分に出発しフエには10時20分には到着しました。

ベトナム最後の王朝の足跡を辿る! フエの街。

グエン王宮散策  1802〜1945まで13代に渡った王宮跡でした。フォン川を渡るとT字交差点を左に曲がるとすぐ右側に駐車場がありました。
この駐車場から王宮まで500メートルくらいを歩きながら左にフラッグ・タワーを見ながら正面の午門(GATE NGO MON)に到着しました。
      
この門は駐車場から王宮までは歩いていくのですが、その時最初にくぐった門でした。つまり王宮への第一の登竜門になります。出まい1車線の道がありまして、このい車道を車を避けながら歩いていくのであります。右の写真はこの門の左側にあるフラッグタワーであります。新市街からも見える旧市街のシンボル的な存在で1809年ザーロン帝期に建てられたがベトナム戦争の時に米軍の攻撃で崩壊したが、1969年に再建された。台座は高さなんと17.4m、塔の頂上までだと地上から29.59mもの高さがある。この前の広場にて各種の行事が挙行される。この撮影は午門の2階からのアングルである。

ここから王宮に入りました、 ベトナム戦争にて米軍の攻撃でかなりの建造物が破壊されてしまったそうです。 それでも主なものは修復されて今日に至っていました。
かなり広い敷地ですので、細かく散策すれば相当の時間は掛かります。その中で主なものを2時間くらいかけてゆっくりと見て廻りました。
      
午門の南側にある9つの大砲であります。グエン王朝の存在と繁栄の願いを込めて超自然的な霊力が王宮を守ると言われた。西側の5つの大砲中国の五行思想を、南側の4つは四季をあらわすと言われています。

          
左の写真は太和殿前の庭であります。王宮の中心に位置する太和殿は、本当に見事であります。中国の階級制度を模した事が伺える3段の石庭が見事でした。これに良く似た庭が韓国のソウルの宮廷にもあった事を思い出しました。右はこの太和殿を支えている柱でありますが、誠に見事な彫刻が彫られていました。まさに世界遺産らしさがにじみ出て、思わず手でこの柱の見事さを忘れないように触れてみました。


       
さらに見事だと感動したのは床に施された大理石のすばらしさであります。この文様は各色の大理石を丁寧に加工したもので、本当に見事であります。まさにこれと良く似たものがバンコクにある旧国会議事堂の床がありますし、欧州の宮殿にも勝るとも劣らないと思いました。右の写真は午門の2階から眺めた太和殿の全景であります。中国の紫禁城をまねて作られた様子が分かります。戦争で破壊されたので1970年に再建されたそうです。


すばらしいフエのグエン王宮を見て、昼食をとりました。フォン川のほとりにある高級ホテルのレストランで、のんびりと川を眺めながらの食事であります。 代表的なベトナム料理である、揚げ春巻き、とチャーハンを注文し、333ビールを1本飲んでみました。

       
このレストランの店内から見たフォン川であります。のんびりと時間をかけた昼食はまさにベトナム旅行の醍醐味であります。日本では考えられないような贅沢を安価に味わえました。パック旅行では団体がわいわいガヤガヤと決められた料理で決められた時間の中で味わうのでしょうが個人旅行は好きなものを好きな時間をかけて食べるのですから美味しさも格別です。


       
この時食べたチャーハンと春巻きです。


帰路につき、また来た道を引き返しました。ダナンを過ぎ、そして目的地のホイアンに着いたのは午後3時頃でした。

こんなに早く着くのならばもう少し、フエでのんびりすべきでしたが、初日のホテルがもし見つからないと困るので、早めの到着にしたのでしたが正解でした。 前記した60$を運転手に支払って、早めのチェックインと、湯の出が悪いシャワーを浴びて、一休みしてゆっくりと日の沈むのを待ちました。 夜になり、ホイアンの街並みを散策に出かけました。


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