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世界遺産:ホイアン散策


2005年10月の旅行記

ホイアン(Hoi An)
ダナンの南30kmにあるホイアンはThu Bon 河沿いにあり、古代の歴史を今に伝える町です。その昔海のシルクロードの港湾都市として栄え、遠くヨーロッパのポルトガル、イタリア、ポルトガル、そして中国や日本からの商品がこの港町を経由して東西に行き来していました。1999年にはその町並みがユネスコの世界遺産に指定されました。

   2005-10-29日、世界遺産のフエを散策し、チャーターしたTAXIは帰路につき、また来た道を引き返  しました。ダナンを過ぎ、そして目的地のホイアンに着いたのは午後3時頃でした。

こんなに早く着くのならばもう少し、フエでのんびりすべきでしたが、初日のホテルがもし見つからないと困るので、早めの到着にしたのでしたが正解でした。

ちなみに今回泊まったホテルは日本にいる時インターネットで予約したホテルでした。1泊10$で3泊したのです。値段が値段でしたので覚悟していましたが、中級以上のレベルで、とても格安でした。
フロントもフレンドリーで、得しちゃった。ダウンタウンまでは2Kmありましたが無料のシャトルバスが1時間おきに出ていましたので便利でした。
PACIFIC HOTEL TEL:84-510-923777

約束の60$を運転手に支払って、早めのチェックインと、湯の出が悪いシャワーを浴びて、一休みしてゆっくりと日の沈むのを待ちました。

夕方になり、ホイアンの街並みを散策に出かけました。とりあえず、街をぶらぶらして、全体像だけ把握しました。この日から3泊する贅沢な世界遺産めぐりですので、慌てませんでした。

      

 まずは来遠橋/日本橋(Cau Lai Vien/Cau Nhat Ban)に行ってきました:1593年に建設された屋根つき橋で左の写真が全景であります。この橋の下で市民がのんびりと釣りをしていました。その昔この橋をはさんで片方(多分向って左)が日本人町もう片方が中国人街になっていました。右の写真はこの橋の中央にある提灯です。カタカナでホイアンと書かれていましたので、多分日本からの寄贈であろうと思われます。この提灯の左側に小さなお寺がありました。数人のベトナム人がお参りしていました。
2005-10-29日撮影

 

   

軽い散策を終わろうとした頃、このホイアンの街並から撮った一枚ですが、綺麗な夕焼けでした。たまたま台風が発生しまして空がにわかに曇り出す前の夕焼けでした。右の写真はホイアンの街並みにある提灯屋さんの店頭であります。この提灯がとてもかわいく、また目立ちましたね。 2005-10-29日撮影

  

   10−30(日)

  本日は、曇天でした。でもわずか2Kmでビーチに出られますので、まずはビーチで寝そべってみようと思い立ち、ホテルの車でビーチに行って見ました。

ビーチに到着し、ビールを1本注文して、まだ飲みきらないうちに、強い風を伴った大粒の雨がやって来ました。雨季なのですね。

ビーチには観光客は誰もいません。

ビールを飲み干した後、のんびりと海を眺めていました。

   

2005-10ー30日撮影 
たまたま台風が発生しましたので、海岸には誰もいませんでした。波も荒く、人気の無い海岸はなんともわびしく、日よけの大きな傘だけが、南国の面影を漂わせてくれました。最初は海岸近くの左の椅子に腰掛けてぼんやりと海を眺めていたのです。冷たいビールを飲みながらホイアンの旅行ガイドの本を眺めていたのですが、突然大粒の雨がやってきました。急いで右の写真のような屋根の下に避難しましたが、風が強く雨が吹き込んでご覧のようなありまさになりました。

このベトナムの海が日本まで繋がっています。15世紀にこの海を渡って、このホイアンまで来た日本人が沢山いたのです。このホイアンは貿易の中心地で賑わっていたのでした。

昼近くまでたった一人のビーチで寝そべっていましたがシーズンオフのビーチは物悲しく、その中になにか語りかけるものがありました。

昼に近くなってホテルに戻ってまいりました。

午後になって、いよいよホイアンの街並みを散策しました。

ホイアンの見所:以下のようなところと言われています。
1)来遠橋/日本橋(Cau Lai Vien/Cau Nhat Ban):1593年に建設された屋根つき橋。その昔この橋をはさんで片方が日本人町もう片方が中国人街になっていました。
2)博物館:サーフィン博物館(サーフィン文化の展示)、海のシルクロード博物館(海上交易の歴史)、ホイアン歴史文化博物館。
3)木造建築:中国式の美しい歴史的木造建築が見られます。
4)ミーソン遺跡(Hanh dia My Son:ホイアンの南西45kmにあるチャンパ王国の遺跡群。現存しているチャンパ王国の遺跡としては最大の規模。これは翌日訪問いたしました。

世界遺産の町を守り、育てるホイアンの人々

1999年、その美しい街並みが世界遺産に登録されたホイアン。過去、シルクロード交易の重要拠点として栄え、ベトナム、日本、中国、フランスと、時代と共に様々な文化の影響を色濃く受けた独自の景観は、数多くの旅行者を魅了して止まない。

 ホイアンに残る伝統家屋の代表ともいえる「Phung Hung(フーン・フン)」。1780年に建てられ、1985年、ベトナム文化庁からベトナムの歴史を伝える貴重な建物に登録された。ベトナム、中国、日本と、様々な国の建築様式が取り入れられた、ホイアンを代表する伝統家屋。通常吹き抜けとなっている中庭部分に屋根が架けられ、しかもそれが日本の屋根と同じ形をしているのが面白い。

Phung Hungの他に、ホイアンを代表する伝統家屋は次の2つ。幾年もの間、家族を守り続けてきた、家の歴史をその肌で感じさせてくれる。いづれも入場には観光チケット(5万ドン/約350円)の購入が必要。

    Quan Thang (廣勝家)

間口が狭く奥に長い、ホイアンの家屋に多く見られるスタイル。その中で、現存するものとして最も古いタイプの平屋建築の代表的建物。中国は福建省からやってきた先祖が、18世紀初頭に建てたものだとか。

 住所 77 Tran Phu St.
 電話 (0510) 861938

   Tan Ky (進記家)

屋内に施された装飾が美しい、ホイアンの中2階建築の代表的建物。約200年前に建てられ、部屋中に施された中国様式の彫刻や、天井を支える日本様式の梁などの様々な様式が見事に調和する様は必見。

 住所 101 Nguyen Thai Hoc St.
 電話 (0510) 861474

    ホイアンに根付く伝統工芸の数々

ランタンのほか、ホイアンには魅力的な伝統工芸品がたくさん。チャンフー通りを中心に、それぞれの商品を揃えるお土産物屋が並ぶ。作っているところを見学できるショップもあり、その技術の高さに驚くこと確実だ。

▲シルク製品
ホイアンを含むクアンナム省では良質の桑が多く、同じく良質の蚕が育つ。それゆえシルク製品や、刺繍の高い技術が発達したと言われている。太く丈夫な糸が特徴で、刺繍画で有名なXQシルクのオーナーである「Xuan」さんと「Quan」さんも中部、フエやダナンの出身とか。

▲彫刻
 チャンパ時代から続く石彫刻の技術を下地に、中国の彫刻技術で更に洗練されたと言われるホイアンの彫刻。欄間飾りや仏像など、町の至る所に木彫を売るお店が軒を連ねている。「41 Le Loi」では、彫刻のほか、刺繍画の製作風景を見ることができる。

 店名 41 Le Loi
 住所 41 Le Loi St.
 電話 (0510) 862164
 営業 7:4522:00

▲陶芸
 トゥボン川の川底から採れた土を使い、釉薬を使わない素朴な味わいが魅力のThanh Ha焼。壷やお椀など、生活に密着した製品や、お土産として随所で売られている干支をかたどった笛などが有名で、以下の場所で見学可能。

 店名 ART HANDICRAFT WORKSHOP
 住所 9 Nguyen Thai Hoc St.
 電話 (0510) 910216
 営業 7:0018:00

   
今写真は福建会館です。左が入り口の門、右は中庭から奥の館を眺めたところです。
2005−10−30撮影

 

左は福建会館の中にある部屋です。右の写真はまさに世界遺産のホイアンの街並みであります。この福建会館の前から見た街並みなのであります。

   
このホイアンに歴史博物館があるのですが、その中にあった日本関連の資料です。その昔多くの日本人がこのホイアンに住み着き、貿易をしていたのであります。

   

特に感心したのはこの建物の作りが見事なことでした。左の写真の柱とか梁をご覧ください。歴史の重さを感じる建造物であります。右の写真はなんと古伊万里が展示されていました。九州に行った時に時間さえあれば立ち寄る伊万里。鍋島焼とか伊万里焼、有田焼と陶芸が盛んに行われていた日本の製品は東南アジアだけでなく遠く欧州に輸出されていましたが、ここホイアンで中継されたものであると理解いたしました。


   
この川沿いから眺めるホイアンの街並みは版画とか絵画にその作品が多くございます。のんびりとこの風景を堪能できるレストランがございます。このレストランで昼食をとりながら眺めていました。
2005−10−30撮影

  
このアングルから眺めるホイアンが有名であります。その昔、海を渡ってきた外国人がこのホイアン川をさかのぼってこの景色を眺め、このあたりに上陸したものと推定いたします。この左の写真の左側約100mのところに来遠橋/日本橋(Cau Lai Vien/Cau Nhat Ban)があるのです。

  

左の写真が有名なTan Ky (進記家)の正面です。右の写真がTan Ky (進記家)の中庭付近です。
この建物はホイアンの中でも最も代表的な建物ですので、是非訪れてください。

小さな街ですので、歩いても1時間もあればその主な街並みは散策できました。でもこの街をゆっくりと見て廻ると2日くらいかけるのが良いと思います。

    
左の写真はホイアンのほぼ中央にある、レストランです。ここは中ジョッキ1杯なんと3000ドン(23円くらい)であります。おそらく世界一安いビールだと思います。味も一級品でとても美味しいですよ。この店を見つけたので毎晩ここで飲みました。ベトナム料理も美味しかったですよ。右の写真がセットになっていまして、私にはちょうど良い量でした。

  
ホイアンの代表的な建物群の街並みです。これが世界遺産なのであります。

 

来遠橋/日本橋 には何度も行ってみましたが左の写真が旧の中国人街から見た橋の正面なのです。正面の暗いところを通り過ぎると、その向こうに旧日本人街が小さく見えますがお分かりいただけますか?

  

私も、ここに2005-10月29日の夕方に到着し、11月1日の朝、5時にダナンに向いましたが、時間をかけて廻れたことが良かったと思います。

実は、この日の昼食は現地人で込み合う食堂を選択しました。私はどこの国に行っても、込み合っているレストランとか屋台とかに入ります。

必ず外れはありません。安くて美味しいのです。いつも高級なホテルのレストランではなく、現地の人達が群がっているところが良いのであります。

ホイアンの中心部は車が入れないようになっています。いわゆる歩行者天国の通りばかりになっているのですが、TAXIとか車の送迎をするターミナルみたいなちょっとした広場があるのですが、その広場の隣にこの食堂があります。

はやり、期待したとおり安くて美味しかったですよ。

   11−01(火)

さあ、今日は、いよいよホーチミンへ行く日です。

昨夜は風雨が強くホテルの部屋にいても、風と雨の音で何度も目が覚めました。どうも台風が発生しているみたいです。

この風雨の中で飛行機は離陸できるのだろうか?

心配でしたが、とにかく昨日のミーソン遺跡に付き合ってくれたA君の車に乗り込んでダナン空港に向いました。

相当強い雨と風で、周りのバイクとか自転車の人は大変です。

多くの人はビニールのカッパを着ているのですが、そのカッパが吹き飛びそうな感じです。

予定通り6時には空港に到着しましたが、誰もいません。心細くなりましたが、A君の車を帰して一人ロビーにて時間を待ちました。7時頃になって三々五々乗客が到着しましたので、なんとなく安心しましたが、ボーディングの受付がなされませんし、飛行場には1機の飛行機もいないので、心配でした。

   

上の左の写真は台風で人気の無い空港のチェックインカウンター、右はこの空港の待合質から眺めた外の様子です。雨が横殴りに吹き込んで、本当に心配いたしました。
2005-11-1撮影

そうしているうちにこの風雨の中飛行機は到着(着陸)してきましたので、安心して、時を待つと、電光掲示板がホーチミンへの搭乗手続きのアナウンスをしてくれ、ホッとしました。

でも離陸する時に、“ひょっとしたら、墜落するかも”と心底思いました。こんな気持ちは初めてでした。そのくらい台風の風雨が強い中離陸しました。

ホーチミンに着くと、友人のBさんが迎えにきてくれていました。


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