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GW:東北の旅:2009−4月 

2009年のGWは終わった。

例年は海外旅行に使っていたGWは今年は東北への旅にいたしました。

たまたま高速道路が¥1000になったこともあったので、先輩と二人でしっかりした予定も立てないで出かけてみました。

 

4月25日(土)の午後8時に静岡インターに入って首都高速を通って、東北自動車道を一路弘前まで車を走らせた。すべての道路が空いていて順調であった。道中では約2時間に1回の休みをとり交代で運転し、約10時間で26日(日)の朝、630分に大鰐弘前ICに到着。

早速、そのまま弘前公園の桜を見物した。

まさに満開の桜であった。しかし天候が今一で雨がぱらついていた。

それでもきれいなものはきれいであった。

 
園内のしだれ桜                        下乗橋から天主を望む(2009-4-27撮影)

私はここは3度目の訪問であった。大体の地図が頭に入っていたので、散歩しながら、公園内をのんびりと散策した。特に人気のある本丸と二の丸を結ぶ下乗橋の前においてシャッターを切った。此処からみる本丸は日本の城らしく、橋の赤とのコントラストも美しく、弘前の代表的なSPOTであります。

 
天主から逆に下乗橋を眺めた。              夜桜の天主と御滝桜

その後、天守閣から逆にこの下乗橋を眺めたら、それはそれは、面白い構図で、桜の美しさをあらためて感じさせられました。皆様も是非とも天守閣に登ってください。

ソメイヨシノだけでなく、しだれ桜も交えて、2十数種類の桜があるのだそうです。

私は桜の名所を数多く訪れています。奈良県の吉野、長野県の高遠、静岡県の富士霊園、伊豆高原なども綺麗ですが、桜の本数、密度、種類の豊富さ、剪定の確実性に伴う花の着き方、どれをとっても、弘前が日本一であります。日本一という事は世界一なのであります。従ってこの遺産を、永く子孫に受け継いで頂けたら良いと思います。

 
桜トンネル(本当に見事です)               お堀の両側がご覧の通りの桜で満開

途中にあった、休憩所で、食事をしながら、少々のお酒を飲みました。ホテルはこの弘前公園の前に予約してございます。今年の2月にインターネットで確保しておきました。夜通し運転してきましたので、疲れも出て、帰りの桜トンネルなどは夢うつつでありました。この世に生きていて良かったと感じる瞬間なのであります。まさにお花見気分全開でありました。

チェックインの午後1時にホテルに入りました。そして、部屋で仮眠しました。実はこれが失敗でした。この日の午後3時頃、満開の桜に雪が舞い降りてきたのであります。本当に珍しい光景なのだそうでして全国のTV放送にその光景が放映されました。

私たちは雪がやんだ午後6時頃、公園に夜桜見物に出かけたのでした。

夜桜もきれいでした。ライトアップされた桜は昼間のそれとは全く異なる味を発揮していました。

翌日(27日)の朝、食後の散歩も兼ねまして、もう一度公園を一回りして、この日本一の桜を満喫したのであります。

つまり公園を3回も回ったことになりました。それでも飽きることなく、弘前の桜を満喫いたしました。

宿泊先:弘前グランドホテル 青森県弘前市一番町1 TEL0172-32-1515

 

 

この日も雨模様の日でした。御案内のように昨日は弘前でも雪が降りましたので、予定の十和田湖行きは断念し(雪に対する滑り止めの準備をして来なかった)東北自動車道から秋田自動車道を通って大曲ICに降りて、そこで昼食をとった後、角館に向いました。

角館は10年ぶりに訪れました。残念ながらしだれ桜は葉桜になり1週間遅かった。でも観光客は弘前よりも多く、活気があった。

 
武家屋敷の様子                       角館の川沿いの桜名所

団体の観光客が多く、私たちのような個人の観光客は少ないように感じた。車をある武家屋敷が経営する喫茶店の駐車場に留め置き、角館の町(小さな町なので歩く方が良い)を散策した。もちろん、この喫茶店でおいしいコーヒーを飲んでから出発したのでありました。

武家屋敷を散策しながら、昔のよき時代を妄想し、角館の良さを、満喫した一日でした。

格式のある門構えと、太い柱とか梁は今の建築にはないものであります。

まさに江戸時代にタイムスリップしたような街並みでした。

 
武家屋敷前                          わらぞうり作りの様子

角館は昔に比べて、桜に執着するのではなく、稲庭うどんの店を多く出店し、おみやげ物を売る店が格段に増えていた。駐車場も大型バスが50台くらい駐車できるものが出来ていた。昔はお土産屋などは少ない、静かな落ち着いた街という印象が強かったのですが、時代と共に、観光地化したのですね。

武家屋敷の代表的な屋敷を2軒ほど見て、良き時代を思い出しながら、角館では確保できないホテルを大曲に求めて、静かな夜を過ごしていった。この大曲には稲庭うどんの店がありませんでした。こんなに旨いものなのに、どうして地元では食べないのでしょうね。

夕食はホテルの近くの居酒屋で、今日の角館の思い出に花を咲かせてビールで乾杯でした。

これが幸せと言うものかもしれない

宿泊先:ホテルルートイン 大曲駅前 TEL:0187-86-3511

 

4月28日(火曜日)

雨と雪にたたられた旅も、初めて晴天になった。大曲ICに入って秋田道を一路南下して途中サービスエリヤにてお土産を買った後、東北道に入り、平泉の中尊寺を訪れ、金色堂を見学した。

観光客もまばらで、なんと金色堂の真下の駐車場に入れる事ができた。いつもならば、混み合う車を下の駐車場に置いて、約1キロの登りの参道をだらだらと歩くのですが、今回はなんと金色堂の真下の駐車場に500円で置く事が出来ました。上り下りの時間がなくなったので、時間にして1時間くらいの節約にもなりました。

 
金色堂                             衣川盆地を眺める、正面の雪山は秋田県との県境

駐車場が近いので、数分で本堂と金色堂におまいりに行けました。

10年ぶりに訪れた当地は、大きな変化もなく、すばらしい文化遺産を我々に提供してくれました。特に金色堂はすばらしいですね。

今までゆっくりと見ることもしませんでしたが、今回は細かな説明文まで読む時間があり、のんびりと寺内を散策いたしました。

能舞台もありましたし、衣川盆地の眺めも良かったですね。

 
能舞台、その昔、天皇陛下もご覧なされた       中尊寺本堂

でもこの規模でこの歴史背景だけでは世界遺産は無理なのではないかな?

日本にある、同じような歴史的な建造物は、沢山あるし、藤原3代の栄華だけでは、歴史学者は貴重な資料として珍重するけれども、やはり日本史とか世界史の中では認可されにくい立場は禁じえない。

参道にある茶店にて抹茶などをいただきながら、今回の東北の旅談義をいたしました。

このまま、本日の宿泊先である一関のホテルに入っても仕方が無いので、日本三景の一つである松島まで車を飛ばし、これまた久しぶりの松島を堪能する事にいたしました。

中尊寺から松島は意外と近いのであります。車で2時間はかかりません。平泉ICから仙台の手前にある大和(たいわ)ICまで高速道路を使い、あとは県道を松島まで行けば瑞巌寺に到着です。

ここではまずサザエのつぼ焼くとか磯の食材を使ったお店に入って昼食にしました。店の主人が、お参りするのならば、駐車場をそのまま使ってくださいとのお申し出があり、有り難くお言葉に甘えて、瑞巌寺におまいりです。

       
瑞巌寺の山門から奥を見る(階段が無い)     山門を右に曲がると、洞窟群がある

普段より、観光客が少ないので、こんな幸運を得る事が出来たのでした。

 

お参りの後、ここ松島はあの芭蕉翁が“おお松島や 松島や”と歌った事で有名ですが、その雰囲気はイマイチであります。そこで、以前訪れた事がある奥松島まで車を飛ばしました。約30分程、走るとこれぞ松島なり、日本三景なりという所があります。

松島に行ったらここに来ないのでは、もったいないのであります。

少し山道を登りますが(約20分)ここからの眺めはまさに絶品、しばらく疲れが癒されます。

 
ここが奥松島                         珍しく、自分の写真を撮る(2009-4-28日撮影)

 

とにかくさわやかな思い出が作れた一日になりました。

29日は順調に、静岡まで帰ってきました。一関を午前8時に出た私の車は途中、佐野のサービスエリアにて佐野ラーメンを食べる為に立ち寄りました。でも順調で混雑も無く午後3時には静岡ICに到着いたしました。

楽しかった東北の旅でした。

            


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