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ラオス・ルアンプラバンの旅 

ルアンプラパンの休日

2009−8−6(木)

とりあえず、日本からバンコクに到着し、あの有名なサイアムカントリー(今年のに開催されたLPGA開催コース、この時はオチョアが優勝し宮里美香が6位でした)でラウンドしてきました。

明日からのラオス旅行の為に、HISのバンコク支店に赴いて、航空券の確認をしてきました。まったく問題ないとの事で、本当に、昔から見れば、夢のような時代が来ましたね。自宅のパソコンで、タイ、ラオスの旅行の全ての予定とか予約が可能になっていますので、本当に助かりますし、経済的にも相当安価に計画できました。

2009−8−7(金)

早朝の7時にホテルを出て、スワンナビーム国際空港へとTAXIにて向かいました。

全て順調で、1050分発のラオス航空が12時55分にルアンプラバーン国際空港に私を運んでくれました。双発のプロペラ機でラオス航空のものです。久しぶりにプロペラ機に乗りましたね。機上から見るルアンプラバンは整然とした街でした。メコン川は例により赤茶けた色をした母なる川であります。この川が、遠く中国の奥深くから、一部ミャンマーを抜け、ここラオスを縦断し、カンボジアを経てベトナムのホーチミンまでの長い川なのであります。ホテルまで、TAXIで200バーツ(この国では本来はkipという通貨ですが、タイバーツと米$がそのまま使えます)でした。空港から町の中心までは20~30分といったところでした。

そもそもルアンプラバンはラオス北部、このメコン川と支流のカーン川が交わる所にあります。1975年、ラオスに革命が起こり、共産主義政権が成立するまでは、ここに王宮が置かれていました。現在でも旧王宮や寺院など数多くの歴史的建造物が残されており、古都としての落ち着いた雰囲気を漂わせていますので欧米人には人気の高い街の一つなのであります。日本で言えば京都とか奈良みたいな位置づけになろうかと思います。また、1995年に町全体がユネスコの世界遺産に登録されることでその名が知られるようになり、多くの観光客が訪れるようになりました。その後、町の中心自体がそれほど大きく変化したわけでもなく、都会の喧騒からは程遠いような、とても静かな町であることに変わりはありません。ある程度まとまった時間を取って、何日かゆっくりと滞在するのには本当にいいところ。おすすめの場所である。

 

上の左の写真は有名なワット・シェントンです。その向かいの2階建てが今回泊まったホテルです。右の写真は飛行機の窓から眺めたルアンパバーンの街並みです。

ホテルについて、まずはシャワーを浴びてから、ホテルの隣にあるレンタサイクル(貸し自転車)を借りて街を一周してみました。半日借りて120バーツでした。デポジットとしてパスポートを取られますよ。

街は シーサワンウォン通りを中心に約2Kmの中に有名な観光地が集中している。従って歩くのが良い。私はまず概要を把握する為に レンターサイクルを借りただけでした。

シーサワンウォン通りは隣接するサッカリン通りと合わせ全長約1.5kmほどの、ルアンパバーンの目抜き通り。この通りに王宮博物館、プーシー、ワット・マイ、ワット・シェントンなどの見どころのほか、多数のレストランやカフェ、民芸品のショップや旅行代理店などが集まっています。見どころに立ち寄りながら近くの店を冷やかし、疲れたらカフェで一服というように、通りの散策そのものがとても楽しく、ルアンパバーン観光の目玉の一つでもあります。通りに立ち並ぶ、伝統を生かしながら、ヨーロッパの様式を取り入れたような建物もどことなくモダンで洒落ている。建物の側壁には建設した西暦が書き込んであるものも多い。当然1940年代のものが多い。

私も、幾つかのみやげ物屋を見ながら強い日差しで暑かったので、ゆっくりと自転車でこの街を見て廻りました。適当な所を見つけて、自転車を停め(この時鍵をしっかりとかけておく)冷たいラオスビールを飲みながら昼食としました。シーサワンウォン通りのお店は欧米人が多く、料理も高めですので、私はメコン川沿いのローカルなお店で昼食としました。

当然、ラオス料理ですが、タイ料理と殆ど同じでタイ語が通じますので、困りませんでした 。

とにかく日本人にはなじみの薄いこの地では、4日間中、一人の日本人には会っただけでした。

本当に外国に来た感じです。それもとても静かでくつろげる。

   2009−8−8(土)

ルアンプラバンの朝はタンブン(托鉢)から始まる

 
タンブンのの風景です。こんなに多くの僧侶達が行列でタンブンを受けるのは此処だけではないでしょうか?

ルアンプラバンの朝はとても静かです。その静けさがお寺(ワット)の太鼓で目を覚ます。午前5時40分にワットセーンの中から太鼓が叩かれ、子供の僧侶たちがぞろぞろと、道路に出てくる。道路にはラオスの市民が座って出迎えている。

市民のタンブンである。


          

上の左の写真はタンブンの為に集まった市民が、早朝の5時30分くらいにタンブンの為に座って待っている所なのです。本当に信心深い人達です。右の写真はそれから2時間くらいたった寺院の前ですが、タンブンが終わって寺の前を掃除している少年僧たちです。これがタンブンの前と後なのです。

多くの市民が、多分少ない収入の中から、毎朝のようにタンブンをする。この行為を日本人の私には理解しがたい。しかしタイでもここでもタンブンは毎日行われている。タイとの違いはその僧侶の生前と続く行列のタンブンである。タイでは三々五々、適度な間隔をおいて歩いているし、タンブンの時には軽いお経を上げているのをよく見かける。ここでは、理路整然とした僧侶の集団は最初数えていた時には200名くらいであったが、益々数を増して500名を超えていると思われます。数百名もいる僧侶の集団からは、まったく無駄口ひとつ聞こえません。それは異様な光景に見えます。これだけの集団では誰かが何らかの無駄口を言うのが当たり前なのでと思われますが、まったく静かなのです。その中に小乗仏教の極意があるのかもしれません。

観光客(主として欧州人)が見守る中を、粛々と進みます。

 

私もタンブンに参加すべきかもしれませんが、普段、無宗教を貫いているので、気が重いため、見ているだけにしました。

それはそれは荘厳な儀式でありました。

実はこの光景を私のブログに掲載した所以下のような御意見がありました。

 

敬虔な仏教国であるラオス。

ルアンブラバンでは、住民が日頃の感謝に米などの食べ物などを捧げる托鉢が「見世物」となっている。
テーマパークみたいになっていて当局が問題視しているようだ。

早朝、6時前に通りに出ると辺りはまだ薄暗いが、町の人たちが御座を敷いて托鉢の準備をしていた。
まだ観光客の姿は疎らで朝一の清清しい空気を気持ちよく吸い込んだ。

しかし、外が明るくなるにつれ、あれよあれよと欧米人の団体観光バスが到着して辺りは観光客まみれ。
修行僧が歩いてくる頃にはすっかり外も明るく神聖さも荘厳さも無く、とても世俗的に感じた。

仏教儀式と言っても毎日行われている日常の行いなので世俗的なのはいいと思うのだが、外国人が前へ後ろへ走り回りながらフラッシュを焚きまくる光景は興醒めしてしまった。
観光客だから写真を撮りたい気持ちはわかるが、僧侶を尊重して一歩引いた気持ち、気配りが必要だ。

住民が修行僧に食べ物をあげて、その横で僧侶が物乞いの子供たちに食べ物をあげる。  不思議な光景だ。
僧侶の手を経ることで、食物というただの物質以上の価値を持って命の源が循環する。

 

上記の御意見はある方から寄せられたものです。私は写真を撮るときには絶対にフラッシュは使いません。自動的に絞りが絞られてしまってかえって映像が暗くなるからです。

それともう一つ、住民が日頃の感謝に米などの食べ物などを捧げる托鉢との御意見ですが、そんな感謝心ではないと思います。この托鉢は現世の苦しみを来世にまで持ち込みたくないという切実な宗教心ではないでしょうか?

 

通常は朝食がインクルーズされているホテル代金なのですが、ここは朝食がありませんでしたので、表の通りで、センレック(米のソーメン)の大盛りを食べました。20バーツでした。

その後市内観光にツクツクをチャーターして数箇所のお寺とか博物館とかを見て回りました。

まずはワットシェントーンです。でもここは泊まったホテルのまん前で、朝の托鉢もここで見物しました。サッカリン通りの端にある、ラオスの寺院の中で最も美しいといわれるお寺です。16世紀に当時の国王によって建立されました。本堂裏の壁面には、有名なモザイク画「生命の樹」が施されています。

 
この写真はワットシェントーン        右はシーサワンウォン通り

それから次に王宮博物館です。このムアンブラパンで最も観光拠点らしいところです。

元の王宮が博物館として開放されており、内部には王宮として使用していた当時の調度品や各国からの贈答品などが展示されています。当然日本からの贈答品もありました。日本から取り寄せた色ガラスによって作られたという、玉座があるホール一面に施されたモザイク画がとてもきれいですばらしい(館内撮影禁止なため、お目にかけることができないのが残念なくらい)。その昔、ラオスの王宮であったところなので、見るものが全て一級品であります。まさに宝物の宝庫でした。

ゆっくりと見て回った博物館は価値の高いものでした。

昔の王室の面影がしのばれる陳列品に心が洗われました。

  

上の写真の左が王宮博物館  右の写真は王宮博物館隣にある、ルアンパバーンでも有名な寺の一つであるワットマイ

そして、王宮博物館隣にある、ルアンパバーンでも有名な寺の一つであるワットマイを見ました。本堂の壁面に、古代インドの叙事詩『ラーマーヤナ』をモチーフにした金色のレリーフ(右画像をクリックしてスクロール)が施されている。

実はこのお寺(王宮博物館前)の前に階段があります。ここを登ればこの地で有名な市内を一望できる丘プーシに登れます。

でも私は反対側から登ったのであります。この丘に登り、のんびりと過ごしました。この丘では珍しく日本人の大学生に会いました.

 
これがプーシの丘から見たルアンパバンであります。木々が伸びていますので、街並みの全てが見えるわけではありませんが、綺麗な所です。此処から見る夕陽が綺麗です。

ここに来てはじめての日本人でした。日本人にはまったく会いませんでしたね。この丘から見るルアンプラバンの町並みは平和できれいなものでした。

山々に囲まれた盆地が丸見えでした、空港も見えましたし、街並みは平和に見えました。

ここに1時間くらい居て、ホテルに帰りましたが、ルアンプラバンの良さが一日で味わえた気がします。

夕方は少しリッチな気分を味わう為にシーサワンウォン通りのレストランでディナーです。それも2階席の見晴らしの良い席に案内されました。気分良く美味しくラオス料理を味わえました。

帰りにタイマッサージに立ち寄ったのですが、びっくりした事に、マッサージ嬢の技術が高かった事です。バンコクに比較しても劣っていません。その昔、ここラオスはタイの領土であった時代があります。脈々とその技術が伝えられてきたものと考えられます。マッサージ嬢とタイ語で話しが出来ました。9歳の時から住み込みでこのマッサージ店に来ているのだそうです。今。28歳でしたので11年も仕事をしているわけです。学校は出ていませんでした。2時間420バーツ、チップを100バーツ上げてきました。

友人が日本から3名来たので夜遅くまで飲みました。

長い一日の疲れも取れて、ぐっすりと眠るにつきました。

 

     2009−8−9(日)ルアンプラバン(世界遺産)の休日

今日は日曜日です。海外旅行中は、曜日も日も忘れがちです。昨夜遅く、友人3名がここに到着してきました。夜遅くまで、話し明かして、飲むほうも結構進みました。

ここルアンプラバン(世界遺産)は本当にまったりとした街なのです。早朝から例のタンブン(托鉢)を見ました。

厳かなこの光景は今まで1000年くらいは続いてきた事でしょう。またこれからも続いていくものと思われます。

昨夜来た友人も誘い、朝食はメイン通りのローカルなレストラン(腰掛とテーブルがちょこっとあるだけ)でクッティオ(お米のソーメン)を食べましたが、なかなかおいしかったですよ。

その後、徒歩で川の船着場まで出かけ、約4時間かかる、船旅に出かけてみました。目的は、大きな鍾乳洞であります。

パク・ウー洞窟 Pak Ou Cave)といいます。船で4時間くらいかかります。帰りは2時間でした。

実はここルアンプラバン(世界遺産)にはこれと言って観光地がないのであります。町全体が世界遺産ですばらしいのですが、南北2km、東西は500メートルくらいですので、どこへ行くにも歩いていけます。観光地的なところはありません。

わずかに300段くらいの会談を登る丘がありまして、ここから街並みが一望できます。昨日行ったところです。

そこで今日はこの鍾乳洞へ行く事にしました。

 

上の左の写真が鍾乳洞です。右はメコン川沿いにあるレストランです。ここで夕陽を眺めながらビールを飲み、夕食であります。

この鍾乳洞は約4時間川をさかのぼったところにありました。でも私は世界各国の鍾乳洞を見てきましたので、それらと比較いたしますと、見劣りいたします。あまりお奨めはできません。

でも他に行くところがないので行っただけです。途中、ラオスの焼酎をつくる部落に立ち寄りましたが、とても買う気にはなりません。

当然、帰ってきてから遅い昼食を摂りましたが、パップンファイデン(空芯菜)とチャーハンを頼みましたがおいしかったですね。

午後はタイマッサージで疲れを取って、街並みを散策でした。

このマッサージがバンコクのマッサージと遜色のないくらい上手でした。

でも高かったですよ。2時間で420バーツですので、バンコクよりも高いですね。たぶん観光地価格だと思われます。

あと1泊でバンコクに戻ります。

 

     2009−8−10(月)

午前8時発の飛行機なので、5時30分にはホテルを出るつもりで支度をしました。小さな飛行機でも国際線ですから2時間前までに行くのが常識ですので、がんばりました。

のんびりとしたこの街とも今日でお別れです。

FLIGHT時間が、午前8時ちょうどなので、ホテル出発は午前530分でした。トクトクに乗り込んで空港に向かう時間に、むかえの寺から修行僧が出てきて、タンブンが始まりました。

出国手続きも順調でした。LAOSのお金はkipと言いますが、まったく両替しないで全てタイのバーツで4日間を過ごしました。米国ドルも使えます。

タイのスワンナビーム国際空港に着いたのは午前10時でしたが、ここでアクシデントが起こりました。デジカメのシャッターが降りなくなってしまったのです。仕方がないので以後デジカメのない旅行になりました。

(ただし、同行の友人のデジカメは健在ですので、帰国後にCDでもらうつもりです)

バンコクのホテルについて、タイマッサージに行きましたが2時間で400バーツ(約¥1200)に値上がりしていました。

マッサージ店も、ホテル、ゴルフ場も昨年の夏と比べますと大きく減っていますね。ホテル内の朝食の準備のバイキング料理が大幅に減っていました。

やはり、不景気と昨年来の各種のデモなどで観光客離れが大きいですね、


           


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