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ミャンマーへの旅

初めてのミャンマー

幾つかのトラブルがあったが、2013−8−8にバンコクからヤンゴンに到着した私は、初めてのミャンマーを満喫してきました。
格安航空券(LCC)のAir Asiaの窓から見るヤンゴン周辺は雨季の為、田んぼの水が道にあふれんばかりで、雨雲の下で見通しは悪かったのであります。

今回は、ミャンマーと言う国の一部を見て、今後も訪れるか、それとも今回限りとするかを見極めたいと思いました。

まずヤンゴンのホテルですが、予約も取りにくいほど、現在では供給不測の状態のようであります。従って、1泊15000円から25000円くらいのホテルの情報が情報誌に載っていました。私は何も分からないので、とりあえず7000円クラスの中級のホテルを選択してみましたが、これは失敗でした。

友人5名と共に行動しましたので、ホテルの部屋は当初4室を予約し、その後、部屋のチェンジをしたのが2部屋ありましたので、合計6部屋を確認できたのですが、いずれも日本人には不向きでした。その欠点を述べると。

1.シャワーのお湯が出ない 6部屋中2部屋

2.かび臭い。       6部屋中3部屋

3.従業員の接客態度が悪い。

4.部屋の設置設備に対する説明が不十分

5.部屋が汚い、椅子をどかすとホコリだらけ。

ちなみに、その名前は       Royal White Elephant Hotelであります。

こんな具合で不満でありましたが、我慢でした。

2日間とも専用の車をインターネットでチャーターし、日本語のガイドさんが付いてくれました。〔2日間で380ドル〕このガイドさんが優秀で日本語も相当な言葉を知っていますし、満点のガイドさんでした。

ちなみに頂いた名刺は 次のように書かれていました。

Myanmar PLG CO.,Ltd

  Travels& tours,TRADIND

     Aye Thwe San(エイー トエー サン)さん32歳の女性

独学で日本語を習得しガイドの免許を取得した苦労人であります。

彼女から得たミャンマーの情報をかいつまんで述べてみますと以下のようになります。

1.              まず車の多いのに驚くと共に、渋滞がひどいのであります。ちなみに殆どが日本車で、中でもトヨタ車が圧倒的で、韓国車とかアメリカ車は見かけません。わずかに欧州車がちらほら。殆どが中古車ですし、車には日本語がそのまま書き込まれている車が数%ありました。日本車への信頼は大きいそうです。道路が狭くて舗装率も低い。

2.              ヤンゴン市内にはバイクが走れないそうです。交通渋滞がひどい為でしょう。郊外以遠は多くのバイクが交通手段の中心でした。国民の殆どが最も欲しい物は車だそうであります。

3.              まだ小学校を卒業できない子供も多いそうです。やはり一般家庭は貧しいのでしょう。行く先々で、お金を恵んで欲しいと、子供も赤ちゃんを連れた母親に追いかけられました。一方高校を卒業しても就職先は殆ど無い状態が続いています。このままあと数年すれば、外国からの投資が増えて、いろいろな産業が発達し、就職も可能になるでしょう。今では小学校の1年生から英語を教えています。高校卒業時点での成績で大学進学先が決まってしまうそうです。良い大学に入学する事は悲願なのだそうです。

4.              全国に7つの少数民族が割拠しています。その少数民族の居住地区で石油とか宝石が産出されて、この資源の取り合いが発生しているそうです、

5.              入国の多い外国人は中国、タイ、韓国の順で日本人は少ないそうです。欧州ではフランスとドイツの訪問が多いとの事、

6.              高校卒業の給与は1ヶ月7000円くらい、数年前まで携帯電話は20万円くらいしていたが、今では1万円くらいで買えるし、中古ならば数百円である。現実の若者はかなりの割合で携帯電話を持っていました。

7.              男尊女卑の風習が根強く、たとえば洗濯物を、男物と女物を一緒にすると、男の能力が女側に移り、男の能力の低下が心配で一緒に洗わないそうです。

8.              タイ人は圧倒的に女が強いしよく働くのを見かけますが、ミャンマー人の男の人はよく働いていました。店員も男の方が多いのには驚いた。たぶん男女同一賃金?ではないかな?故に男の方を経営者は採用している。

9.              食肉は圧倒的に鶏肉が多い、豚とか牛は少ない。

10.       チャーター車から田植え作業を散見できた。日本と同じように苗代を植えていた。タイの稲作とは全く異なっていたのには驚いた。タイよりは単位面積当たりの収穫は多いはずですし、多分、タイ米よりはおいしいと感じた。

11.       ゴルフ代金は30〜40米$で出来るが、ゴルフ場への送迎で片道10$が必要なので合計60$は掛かってしまう。

12.       今回は8月に訪問したが7月中旬から8月中旬は雨季に入っていて、日本式梅雨みたいで一日中いつ雨が降ってもおかしくないようでした。タイの雨季とは全く異なっていました。従って11月から1月上旬までの乾季に訪問すべきと思いました。

13.       観光は全てはだしなのです、スリッパとか靴は履いてはなりません。故にチャーター車から降りる時にはだしになり、そのま未舗装の土の上に降りて、観光しました。終了後汚れを拭いて車に乗り込みます。見学中に雨が降るので、乗るときには足首まで雨水濡れる事もあります。こんな観光は世界でここだけでしょう。

 

このような状態でヤンゴンからバゴーまで車で観光いたしました。車で約2時間のドライブでしたが、途中有料道路がりましたが、これからインフラの整備が必要な国である事がすぐに理解できました。有料道路では自転車も走っていますし、歩行もしていましたし、傍には水牛も歩いていました。

このバゴーはミャンマーではヤンゴンに続く第二の都市だそうです。13世紀から16世紀にかけて、モン族のバゴー王朝の首都として、下ビルマの中心として栄えた古代都市であります。ヤンゴンから70km、日本で言ったらちょうど鎌倉といった位置づけでしょうか?見所も多く、ヤンゴンでもし時間があったらぜひ訪れて欲しい場所です。

私が主として訪れたのは以下の4箇所であります。この全ての観光地で写真撮影をしますと3000チャット〔約300円〕を徴収されたのには驚きました。観光料金は全ての観光地共通で10ドル/一人でありました。

なお、この国では日本円は全く交換できません。大きな店とか観光地は米ドル、その他の買い物とか食事はチャットを使いました。

1.パゴダ〔仏塔〕 シュエモードパヤであります。



2013−8−9 撮影 

 バゴー観光の中心的存在で、象徴にもなっていました。規模も大きくて高さも100メートルを超えているみたいでした。タイにある仏塔もたくさん見てまいりましたが、こちらの方が断然大きいのであります。

赤いじゅうたんが敷かれた長い階段を上っていくと途中に入場料を支払う所があり、そのまま上がって行けば金色の仏塔に突き当たります。タイ式とは異なった形の仏塔は金色に輝いていました。ヤンゴンのシェエダゴンパゴダ、ピィーのシュエサンドーパゴダと並ぶミャンマー三大パゴダの一つです。仏塔の高さはこれが一番高いです。このパゴダの北東に、倒壊した仏塔の一部が残っていました。地震で最上階の部分が落ちてきたそうです。その姿をそのままに保存してありました。

また、鎌倉大仏の小さくしたレプリカが安置されているところがありました。鎌倉に住んでいる日本人が寄贈されたそうです。これらの仏塔の大きさから見ると当時はタイよりもミャンマーの方が断然国力があったものと推定できます。

 

2.バゴーの市場


  
バゴーの市場だ。雨でもこれだけにぎわう。               中央の女性のほっぺたに注目(これがタナカーン)

少し時間があったので、この市場に立ち寄りました。日用品から雑貨、食料品までなんでも沿っているのですが、足元は水びだしですし、屋根がありませんので、雨季は大変でしょう。ここで見た物の中に面白いものありました。それはタナカーン(少し発音が間違っているかもしれません)という樹木です。ミャンマーには長い間化粧品がありません。そこで日焼けを防ぐ目的?でこの樹木の皮を薄く取って、石(砥石かも)の上でこすって、樹液を取り出し、それをほっぺたとかおでこに塗りつける習慣があるのです。珍しい物を見せてもらいました。実際の効能は、どうでしょうか?近年は化粧品が輸入されてきましたので、これを使う人が減ったそうです。その他、食事の時に使う熱源は、炭なのだそうです。その炭に火をつけるために松の木を細く切って,売っていました。まさに昭和前半の日本であります。

足首まで泥まみれで見学しました。観光には靴とサンダルを使い分ける必要を感じました。出来れば2足の靴が必要でしょう。

 

3.チャイカンワン


   

タンブン〔お供え〕をする観光客                          この食堂に入る前の僧侶の行列

  ここは僧侶の修行の場みたいでした。多くの僧侶が修行中でありました。その修行僧の食事は朝と昼の2回なのだそうです。入り口を入るとすぐにアウンサン将軍の像が建っていました。その食事におかずは基本的にこの台所で作っているのですが、飯は観光客の寄付(お布施)で賄うそうです。主としてタイ人がこのお布施〔タンブン〕を実施していました。

ラオスの時とは異なり、僧は修行の場から渡り廊下を歩いてくるだけで、お布施の食事を貰う事が出来ていました。それも午前10時なのだそうです。ラオスとかタイでは朝早い時間でしたが・・・・。

このような場所しか観光資源の無いことも問題であります。

 

4.王宮跡



王宮の発掘の時に掘り出された柱が、展示されていました。まさにここがタイトの紛争の時、ミャンマー側の本拠地であったわけであります。

タイとミャンマーは国境を接している関係上、長い間、争いが耐えませんでした。お互い勝ったり、負けたりして発展してきたのですが、このバゴーに滞在して王様が、あのアユタヤ王朝を倒しました。アユタヤの全ての仏像の首を刎ねた話は有名であります。学校でもこの事を教えているとの事でした。その時に、建立した王宮の跡だそうです。多くのタイ人が捕虜としてこの周辺に連れて来られ、ここに住みついたそうです。従ってこの王宮はタイ人観光客が多いのだそうです。

発掘時残っていた柱の残材の多くが展示されていました。

 

5.寝仏像、シュエターリャウン寝仏


  
大きな寝仏像でした。                        今回の旅行仲間です。人間と比べるt大きいですね。

大きな根仏像が横たわっていました。昔は屋根の無いところだったそうですが、現在は建屋の中に入っていました。アユタヤの寝仏像と比べてもこちらの方が相当大きな物であります。994年にモン族のミガバディ王によって建立された全長55mの寝釈迦で、その巨大な白い漆喰塗の姿はすばらしいものであります。

映画「ビルマの竪琴」の背景となる巨大な寝釈迦がこれであります。これを見てもタイよりもミャンマーの方が国力は優れていると思わざるを得ません。

 

6.4面仏、チャイプーンバヤー



こんな象でした。写真を撮ると、必ず有料料金,約300円を取られます。

市内からヤンゴン方面へ3km程行き、右へ少しそれた所にひっそりと建っていました。高さ30mの柱の4面に、4体の座仏が作られている。この仏像の製作に関わった4人のモン族の女性のうち、一人が結婚すると仏像が壊れるという言い伝えがあり、実際に一人が結婚すると仏像が壊れたという伝説があります。現在は修復されていますが、4人の姉妹が来世の幸せの為に寄贈した物だそうです。

   

ヤンゴンに戻ってホテルから歩いて3分くらいの所の食堂にて夕飯を取りましたが、安くておいしかった印象です。5人で生ビール11杯、それと数種類のオーダをして¥2100くらいでした。〔チャットで21900チャット支払う〕




@     ビール       11杯  6600チャット

A     チキンの揚げ物        2000チャット

B     バーベキュー、焼き鳥 10本 4500チャット

C     ミックス野菜炒め    2皿 4400チャット

D     ポークの野菜炒め    2皿 4400チャット

 

 

翌日はヤンゴンめぐりでした。

 

 

ヤンゴン観光

1.シュエダゴンパゴダ

これは立派なバゴダ〔仏塔〕でした。例によって黄金の仏塔ですが、すばらしい物で、まさにヤンゴン観光の象徴であります。

ヤンゴン観光の中心となっている場所でして、歴史は、約2500年以上前までさかのぼるといわれています。当時、インド人商人が釈迦からもらった聖髪をもらい受け、この地に納めたのが起源とされています。それ以後、度重なる修復を繰り返し、現在の形になったといわれています。
 中心には、『聖なる黄金の塔』が建ち、その周りには大小60あまりのパゴダに囲まれています。中心の塔の高さは、約100メートル、金箔が貼られており夜はライトアップされています。また、数多くの宝石や貴金属がちりばめられており、すごいというしかない豪華さです。この周りの大小のバゴダならびに宝石類は、お布施によって寄付してくれた方々からのもので出来ているそうです。  また、ここに来たらお参りをすることをお忘れなくいたしましょう。自分の生まれた曜日の動物が祀ってあるところで拝むようにいたします。私は日曜日ですので、その曜日のお釈迦様の前で孫達を重点的に家族全体の末永いしあわせを祈念してまいりました。お釈迦様ならびにそこに飾ってある花に水をかけてあげるのであります。その水によって暑さから守りのどを潤すのでしょう。


   
これが日曜日の仏様                                最も美しいバゴダの全貌です。 2013−8−10 撮影

2.ボージョーアウンサンマーケット



観光客向けのマーケット、中央道路はまさに外国人向けであった。ここから少し入るとローカルな市場があった。

ヤンゴン最大のマーケットでした。ヤンゴン駅の西に位置するマーケットでお土産物、日用雑貨、宝石などなど何でも揃います。そのほかにブティックや喫茶店なども多く集まっています。 お土産を買うなら何でも揃っていていいが、ただし地方よりは高めです。営業時間は、朝10時から夕方6時まで。

 

3.アウンサン・スーチー宅

ヤンゴンの高級住宅街〔近くに幾つかの大使館があるので大使館街みたい〕にあった。ヤンゴンの北部に大きな池がありますが、この池の南側を走る幹線沿いの北側にあります。従って彼女の邸宅の北側にはこの池が見渡せるはずです。

すばらしい環境の中で生活をされていると思います。でも間口は以外に狭いように感じました。多くの観光客がこの家の門前で写真を取っていました。人奇抜群で、美人の政治家がである彼女が多分大統領になりたがっているはずです。どうなるのか見物であります。

 

4.ショッピングセンター

昨年(2012年)の3月に完成したショッピングモールにも行ってきました。元はお墓のあったところなのだそうですが、近代的なショップがたくさんあり、食事も取ることができました。こういうものが出来てくるので、これからのヤンマーは発展するでしょう。

 

短い旅でしたが、多くの情報を得ることが出来た、参考になる旅でした。多分、今度は乾季に国内一周する旅を計画してみたいと思いました。


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