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初秋の信濃路


2001年の9月24日から26日まで、カミサンと信州を訪れました。

以下、廻って来た所をそのまま、紹介いたします。


第一日(いわさきちひろの美術館と無言館)
秋晴れの気持ちの良い朝、カミサンと二人で静岡を出発いたしました。車は静岡ICから富士ICまでを快調に飛ばして、西富士道路に入り、さらに国道139号線の富士山のふもとを順調に 北上しました。
その昔、オーム真理教で有名になった上九一色村では、富士山が本当に手に取るようでした。車は精進湖のほとりで、小休憩を取りましたが、コスモスの花が満開で 富士山の雄姿と奇妙にマッチしていました。
精進湖の富士
信州への旅行の当日、あまりにもきれいな富士山なので記念撮影。(9/24撮影)
信州への旅の当日の富士山です。手前は富士五湖の一つ、精進湖です。本当に珍しいくらいの好天気でした。

車は甲府南ICから中央道に入り豊科ICまで、一走りで、信濃路に入りました。最初に訪れたのは、”いわさきちひろ”の美術館です。
信濃松川の駅から穂高の方向に10分程走ると、小高い丘の上にありました。。
周囲は気持ちの良い公園になっていて、家族連れが一日遊べます。館内には数十点の作品が並べて有り、ゆっくり見てまわると2時間くらい掛かります。館内にはコーヒーショップも あり、かおりの良いコーヒーがお薦めです。
TACはこの作品群の中から3点が目に留まりました。カミサンは一点ずつ丁寧に、じっくりと見てまわりました。
いわさきちひろの美術館 美術館のお花畑
いわさきちひろの美術館の全景です。後ろの山は白馬連峰です。本当に美しい信州の里という感じでした。
こんなにきれいな花が美術館の隣りに植わっています。(9/24撮影)
信州への旅の初日は素晴らしい好天でした。この緑の芝の向こうが美術館です。
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このお花畑の向こうに見える山は穂高です。ゆっくりと一日かけても良い所です。
館内はかなりの観客で混雑していましたが、庭には所々にベンチがあり、ここから五龍岳とか白馬連山が良く見えて、、館の外もお薦めです。しかも、サルビア、マリンゴールド、 等など、お花が満開で、そのお花畑を見ているだけでも価値があります。
その後近くのおそばやで信州そばを食べた後、車で中央道に入り、さらに信越道の上田ICにて降りました。この上田ICから18KM位の所に、”無言館”があります。
無言館とは、戦争に出征した画学生の作品を一同に集めたものです。たった一間だけの、コンクリートの打ちっぱなしの建屋ですが、その作品の一つ一つには、何ともいえない、 訴えるものが、ひしひしと迫って来ます。

”あと、5分、この絵を描いていたい。帰って来たら必ずこの続きを書くから”と恋人に渡して出征した作者。外には多くの日の丸が彼の出征式を 祝っていたとの、解説がありました。
二度と、戻れないかもしれないと思いつつ、許婚の裸体を画いた作品が数点有りましたが、28歳の若さで出征し、もし戦争がなかったならば、夢大き人生が 送れたであろう、画学生の悲痛な叫びが、その作品から読み取れました。館内は静かな中に、数名は涙を流していました。閲覧の料金は、お志だけで結構ですと書かれていました。入り口から自由に 入り、出口で数百円を皿に乗せて、第一日の終わりとしました。
上田は小諸のすぐ近くです。千曲川は多くの支流の水を集め、清らかに、力強く流れていました。とてもきれいでした。
無言館
無言館の全景。(9/24撮影)

第二日(北横岳ハイキング)
少し欲張りすぎたカリキュラムの為に昨夜は早々と寝た為に、早朝の散歩は気持ち良かった。
からりと晴れた、秋晴れの空の中にたてしな山がそびえている。気持ちの良い空気を胸いっぱいに吸い込んで、ホテルのバイキング料理に鋭気を養った。
その後、部屋でTVを見たり、のんびりとした後で、ハイキングに出掛けた。近くの北八ヶ岳の北横岳である。
ふもとまでは車で行って、ロープウエーで展望台まで行ける。帰りは、軽い気持ちで、景色を見ながらのハイキングである。60歳に手が届きそうな我々には手頃なコースです。
とにかく、こんな快晴は滅多にお目にかかれません。南アルプスは、目の前に甲斐駒ヶ岳、そして北岳が手に取るようでしたし、西には中央アルプスがハッキリと見て取れましたし、 北には北アルプスが槍ヶ岳とか穂高岳がハッキリと浮んでいました。本当に気持ちの良いハイキングをカミサンと二人で味わえました。
南アルプス 中央ルプス
左の写真はハイキングの途中、南アルプスを眺める。中央は甲斐駒ヶ岳、さらに北岳(日本第2位の高さ)や仙丈も見える。左の連山は八ヶ岳です。
右は坪庭から展望台を望む。真ん中にそびえるのは中央アルプスです。(9/25撮影)

ケーブルカー ハイジホテル
我々を楽々運んでくれたケーブルカー。ビーナスラインの中腹にあるハイジホテル。何時来ても通り過ぎてしまうので、今回は時間を作ってこのホテルの中庭にて昼食を取りました。素晴らしい環境を有り難う。(9/25撮影)
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お昼にはもう下山して。ステキなハイジホテルで二人でおいしい食事をいただきました。
たてしな湖  天体望遠鏡
ビーナスラインの中ほどにあるたてしな湖。コスモスが満開で、この湖を1周散歩しました。
この天体望遠鏡でカミサンと夜、星と月を観測しました(9/25撮影)

夕食後、きれいな星空に向かって天体望遠鏡を向けた。この写真の望遠鏡で!

第三日(白駒の池ハイキングと野辺山、清里)
今から30年位前(1970年頃)重いキスリングに荷物を詰めて、2日掛かりで行った、白駒の池に行こうとカミサンを誘い、麦草峠に車を停めて、歩き出した。
歩き出して約40分位した所で、何と国道のガードレールが見えるではないか。しかも駐車場まで見える。なんと麦草峠から歩かなくても、今では白駒の池入り口という 所が出来ていて、僅か600メートルあるけばあの秘境の白駒の池に行けるという訳である。TACは30年前の情報しかなかったので、てっきり麦草峠からしか行けないと思い込んでしまった。
お陰で、素晴らしい木道とかコケとか、並木道を味わえた(半分悔しさ、半分満足感)。
白駒の池への道 白駒の池
左の写真:白駒の池へ行く道の両側にはこの様なコケが生えています。とてもきれいで多くの写真家の注目を集めています。
右の写真:神秘の白駒の池。きれいな水、透き通る水。そして人の立ち入りを許さない管理で何時までもこのままでいて下さい。(9/26撮影)
でも白駒の池は30年前とは変化していた。あの頃は秘境と言われ、数少ない山男だけの世界であったが、今では池にボートまでが浮いていてガッカリした。でもあの血気盛んな青春時代を思い出すには 十分な景色を維持していてくれたのはありがたかった。何時までも今の清らかな水(現在でも山小屋の飲み水として活用されている)を後世に残したいと思った。
その後、車は松原湖、小海町、を通って、野辺山に着いた。国立宇宙天文台を見ながら、ここが日本で一番空気のきれいな所であると実感し、JR日本最高地点を見て周り、清里のロマンチックな街並みを見て、 静岡までの帰路に着いた。

静岡への帰路、野辺山の国立宇宙天文台へ立ち寄る。
国立宇宙天文台の全景
国立宇宙天文台の全景。宇宙からの電波の分析までやっているのだそうです。(2001年9/26撮影)


ついでに、2000年7月に友人と出掛けた上高地の写真も以下に載せておきます。この上高地も信州の代表的な観光地ですね。
穂高   上高地焼岳
上高地の穂高。親友ご夫妻とカミサンと共にハイキングに出掛けた
河童橋から明神池へ行く途中で、振り返るときれいな焼岳が見えた(2000年7月撮影)

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