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2007年のスリンの象祭り


スリンの象まつり

●まずはいつものゴルフ

今回はスリンの象祭りとチャンマイのロイカートンが目的の旅だ。でもいつもの通りまずはゴルフだ。

2007年11月16日、久しぶりのナワタニのゴルフ場に出掛けた。ここは30年ほど前にワールドカップが開催された名門であります。その昔は良く連れて行っていただきました。

今回は現地に家も持ち1年間でヤン分くらいバンコクにお住まいの友人にお誘いを頂戴いたしました。お陰さまでメンバーゲストの費用でラウンドが出来ました。

スコアは、残念ながら前半49.後半48の散々な結果でした。言い訳がましいのですが、約2メートル以内OKサークルより少し遠いパットをなんと8回やって7回外しました。パットがカップの前で微妙に曲がるのです。

久しぶりのラウンド、コースのレイアウトをまったく思い出さないうちに終わりました。ただ一つ覚えていたのは現在の9番ホールの池超えのロングです。今回もサードショットを池に入れてしまいましたが、想い出の残るホールであります。昔ラウンドした時もこの池に入れた覚えは残っていました。下記の写真がその9番ホールであります。左はティーグランドからグリーン方向を望んだもので、右はグリーン側からフェアウエーを見たところです。(2007-11-16撮影)

  

ゴルフ終了後、スクンビットの現地人が行く店(きれいな高級レストランではありません)で、餃子と焼き飯と海鮮ソーメンを食べました。本当においしくて腹いっぱいになり、ビール3本も含め支払いは300バーツでした。


●いよいよスリンの象祭り

さていよいよ行き当たりばったりの象祭りに取り掛かりました、

バンコクのホテルのフロントに聞くとどうも入場券が殆ど売り切れていて入れないとの事でした。今電話で申し込んで、お金を銀行に支払えば、現地で入場券と交換が出来ると言っています。

でも、眉唾なのでとにかく行ってみることにしました。旅行代理店の端末でバンコクからスリンへの寝台列車の空席が無いかチャックしましたが、全て満席でした。どうせ一人旅なのでなんとかなると思っています。

考えてみれば当たり前と思いました。日本滞在中からホテルも満席である事はインターネットで確認してありました。

とにかく駄目でもともとと思い、スリンまで行ってみようと思いました。ゴルフバッグとか不要な荷物はバンコクのホテルに預けて出掛けました。

地下鉄でバンスーまで行って、そこからTAXIと思いましたが、駅員はモーターサイで行けといいます。そうすれば30バーツで行けるよと言っていました。なるほど、言うとおりにモーターサイに乗って(現役の頃はこのモーターサイは乗ってはいけない決まりでしたが・・・・)モーチットマイまで来ました。

大きなバスターミナルなので、どこに行けばよいのか分かりませんが、人の後をついていくと皆、2階に上りますので、私もついていきました。そして職員を捕まえて“スリンに行きたい”“どこで切符を売っているの?”と声をかけますと親切に教えてくれました。しかしすでにVIPのバスは売り切れ、仕方が無く普通バス(タマダー)の券を280バーツで買いました。出発までまだ1時間あります。

出発乗車番号は97番なのですが、この97番を見つけることがかなり難しく数人に聞きながらたどり着きました。このモーチットマイの中を知らない人は時間的に余裕が必要であります。

それでも午後9時30分発の普通バスに乗ることが出来ました。VIPバスならばかなりリクライニングが可能ですが、このバスではそうは行きません。途中1回トイレ休憩したバスは早朝5時にスリンのバスターミナル(ボーコーソー)に到着しました。

私はずうずうしい方で比較的悪条件でも寝ることが出来ます。途中何もすることが無いので寝ることも出来ました。

到着後、まずはホテルを探す事です。バスターミナル(ボーコーソー)の前にいる数人のモーターサイの運転手に声をかけました。“どこかにホテルかゲストハウスはないか?”数人で相談し、その一人がバイクに乗れと言います。“いくらなの?”と聞くと20バーツとの答えが返ってきた。

そしてついたところがなんとボーコーソーから400メートルくらい離れたところでした。歩いても数分なのに20バーツでした。ホテルよりは小さいがゲストハウスにしては大きい。部屋数が120くらいあり、6階建てでした。

フロントの女性に“今夜部屋があるか?”と聞くと、あるとの答え。いつもは部屋の状態をチェックしてから決めるのですが今回はえり好みは出来ませんので、その場で即決しました。部屋は水のみのシャワーとベッドがあるだけの部屋でした。広さは広いのですが、TVもなし冷蔵庫もないし、バスタブもないのでイマイチでしたが仕方がありません。

それでも満席なのですが日本人は私ただ一人との事でした。西洋人はこのような設備でも旅行をしますね。しかも今はユーロ高ですので金使いが荒いですね。

さて部屋に入って水のシャワーで身体を洗って身支度して階下のレストランに下りてきました。腹がすいてきたので、おかゆを注文したら、その費用は無料でした。フロントで象祭りのチケットがあるか?と聞くと無いとの返事でした。どこで買えばよいのか分からないので地図で説明を受けましたが、7時30分から受付し8時から入場との事でしたので、とにかく会場に行く事にしました。ホテルから歩いて約1時間との事でした。

ホテルの従業員にバイクで乗せて行ってほしいと依頼すると、彼は別棟からヘルメットを持ってきて私を乗せて会場に行きました。代金100バーツでした。

会場に着いたのは7時頃でした。まだ会場には人がまばらで、象使いたちは家族と共に朝食を採っていました。まるでキャンプであります。大きなトラックに象を乗せてこのスリン会場まで来たのでしょう。沢山の象が会場の周辺にいました。

  
この写真は会場の横でキャンプを張っている象使いの家族です。右の写真の小象は生後35日だそうです。

私は、まずチケット売り場を探しました。簡単に見つかりました。“今日のチケットはありますか?”と聞くと500バーツのものならばあるとの返事で即購入しました。あと数席で完売らしかった。もし購入できなければ明日(18日の日曜日)の席は十分にありましたので、最悪はそちらでも良かったと思っています。

チケットは800バーツと500バーツと300バーツの3種類あります。800と500の席は東側に(つまり朝日を背に受けて見えます)、300バーツの席は西側の席(つまり陽をまともに受ける逆行であります)なのです。従って300バーツのお客さんの多くは日傘を差していました。

当日、もし曇り空ならば300バーツの席は格安で特等席になります。これを知って当日販売を購入するのが良いと思います。

この日は晴天でしたので500バーツの席が正解でした。

通常、このスリンの象祭りにはバンコクから旅行代理店がツアーを組んでやってきますので、彼らは800バーツの席でホテルも予約済みで来ていると思います。(いくらなのかは知りませんが、この日しか見られませんから少々高くてもこの方法の方が良いと思います)

午前8時30分からショウは始まりました。終わりは11時過ぎなのです。わずか2時間30分のこのイベントには世界中から多くの観光客がやってまいります。タイ人も多いのは当然ですが、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、日本と国際色豊かであります。会場案内も各国の言葉で流れました。もちろん日本語でも・・・・・・。そして500と800バーツの席では各国語での説明案内を聞くことが出来ます。デポジットは200$またはパスポートとか言っていました。

私は借りませんでしたが、借りた方がよく分かるのかもしれません。

  
この写真の正面奥に見えるのが800バーツの特別席。いよいよ象たちの入場です。

ショウは踊りで始まり、象による風船割り、フラフープ回し、サッカーの試合、綱引きなどが次々と実施されました。その中でも250頭もの象が行進し、ひざを曲げて子どもを乗せたりする光景は圧巻でした。とにかくこんなに多くの象を一度に見たのは初めてでした。そして最後はお決まりのタイ軍とクメール軍との戦いの絵巻が繰り広げられました。民族衣装と象の飾りは見事でした。

  
上の写真の正面の席は300バーツの席。

このショウが終わってホテルまで帰るのに象に乗って帰っていく人がかなりいます。これは多分、例の旅行代理店のパック旅行に入っていると思われます。約4Kmを象に乗って帰ってくるのは面白いと思いました。私は近くの商店を眺めながら、ぶらぶらと歩いて帰りました。途中、お腹がすいたのでタイラーメンを食べながらゆっくりとした時間を費やしたのでありました。

  
これは象のサkッカー。

  

ところが重大な失敗をしてしまいました。私の泊まっているホテルが書き込まれている地図を紛失してしまったのでした。これは困った。名前も電話番号も分からない。今朝ついたばかりで、すぐに象祭りの会場に来たので記憶が定かではない。ましてモーターサイに乗せてきてもらったので、景色もさっぱりだ。

  

どうしたものかと思案したが名案が浮かばない。その時、目の前に背の高い建物が見えましたので、近くの人にあれは何か?と聞くと、ホテルだとの答えでした。このスリンにある大きなホテルは Thong Tarin Hotel に違いないと思い、そのフロントまで行ってみました。そして市内の地図はあるか?と尋ねると丁寧に市内の様子を説明してくれました。その地図を見ながら、今朝到着したボーコーソーまで行って、記憶を頼りに、ホテルまでつくことが出来てほっとしました。スリンは小さな町なので1時間も歩けば東西南北の町境に行けると思われました。でも一時は頭が真っ白になりましたよ。

 
上の写真は観客にチップを貰いに来る象たち。右の写真はスリンの列車の駅前です。赤い枠は象乗り場です。市内に数箇所あるので、ここへくれば象乗りはいつでも出来るみたい。

午後はすることもないので、タイマッサージでも行こうかと思いましたが、マッサージ屋が見つかりません。わずかに1軒見つけましたが看板の表示も小さく、見にくかったです。入ってみると1時間30分で240バーツだそうです。バンコクのほぼ半額であります。とにかく祭りの疲れをこのマッサージで取り、昨夜からの寝不足を解消したかったのでホテルに戻りたかったのですが、バンコクへ帰るのにバスにするか列車にするか迷いました。ぶらぶらと列車の駅まで散歩し、窓口でバンコクまでのチケットはあるか?と聞いたら無いとの答えでした。この駅の職員は英語でした。他はタイ語しか通じませんでしたね。その職員は本日の乗車券と思ったのでしょうね。当然です。私が明日の朝のものは無いかね?と聞くと。何人分なのか?との質問でしたので、私が一人だよと言うと、彼はにこりと笑って、一人分のみここにあるよ、最後の切符だよと私に見せます。いくら?と聞くと380バーツとの事、その券を買い込んでホテルに戻りました。

翌朝、このバンコク行きの列車は朝7時55分にスリンを出て、午後3時にバンコクに着きました。車内は涼しく、むしろ寒いくらいで長袖を着込んで、うとうとしながらの列車の旅でした。単線なのでのんびりしたものでしたが。途中は複線の所もありました。

でも、行き当たりばったりなのに比較的順調で楽しい旅になりました。


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