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バンコク便りー2004年5月号

これは管理者の先輩であり友人であるSさんが毎月発行してくれるバンコク便りです。Sさんの御認許を頂き掲載させていただいています。

サワディー クラップ トゥクコン ! (皆さんこんにちは !)

日本では桜の時期も過ぎ暖かくなり、気候的には冬の寒さから開放されて気分としてもさわやかで、一年中で一番のびのびとできる季節かと思います。  
それに引き換えこちらタイでは4月に入って急に温度が上がってきて、最近では朝6時の室内ですでに30℃を軽く越えています。  
日中は室外で40℃近くあるので、一寸動くだけでも汗が噴き出してきます。  
こんな暑い中、タイ人は昼休みなどの休憩時間に「タクロー」というバレーボールに似た球技を、汗だくになってやっています。  
アジア大会では「セパタクロー」という名前で採用された競技ですので知っている方もいるかと思いますが、直径13〜14cmの籐で編んだ一寸固いボールを足、膝、胸、肩、肘、頭などを使って(手や手首を使ってはだめです)器用に蹴り上げたり、受けたりしています。正式な競技のやり方としては2種類あって、一つはバレーボールと同じように中央にネットを張り2チームに分かれ、1チーム3人で蹴り合います。  
アタックの時には丁度逆立ちをするような格好で足先でネットの上からボールをけり落とします。自分も経験のため皆に混じって練習を一寸やってみましたが、ボールが意外と硬く足ですとそれほどではありませんが、肘や肩でボールを打つと結構痛いです。
特に頭で蹴り上げる?(打ち上げる)ととても痛く、そのため鉢巻をしている人もいますし、中にはおでこから少し血を流している人もいました。  

もう一つの競技は、高さ7〜8mのところにバスケットボールのバスケットのようなものが取り付けられていて、さっきの要領でボールをこのバスケットの中に蹴り上げ、入れるものです。
バスケットに入ると点数がつきますが、蹴り上げた身体の部位によって点数が異なります。例えば普通の状態で足で蹴って入れた場合には低い点数で、飛び上がって空中にいる状態で蹴り入れると高い点数になります。また難易度が高いものとして飛び上がって足をクロスさせた状態で蹴り入れた場合にはさらに高得点になります。  
ローズガーデンなどの観光地でアトラクションとして実演していますが、プロに近い人がやっているので、本当に器用にいろいろな体勢からバスケットに蹴り入れています。  
工場の現場では冷房がないため仕事をしていても汗だくになりますので、昼休みタクローをやった後汗でびしょびしょになっても、皆全然気にしないで仕事についています。
 日本人の私にはかなり抵抗があるので、この遊びは敬遠しています。

 話は変わりますが、以前書きましたがタイ人は朝顔を付き合わせても挨拶をしません。  日本人の私にはとても不自然に感じたので、今では朝私と顔を会わせたときに事務所やボイラの職場の人たちには、「お早うございます」といわせています。  
大分浸透してきたので最近では挨拶の後「元気ですか?」などと別の言葉も教えています。そして元気なら「元気です」、元気でなければ「元気ではありません」というように教えていたところ、先日事務所のある女の子に「元気ですか?」と聞いたら、しばらく考えたすえ「マイ元気です」と返事が返ってきました。
 彼女は風邪を引いて元気ではなかったため、「元気ではありません」といおうとしたの  ですが、難しい言葉なので思い出せなかったようです。   
タイ語では、「……ではありません」というとき「マイ(否定語)」という言葉を 使いますので、本人は苦し紛れにこのようにいったのです。
でもなかなかうまくいうものだなと思いつつ後で吹き出してしまいました。

また最近では日本で習った手話も面白半分に教えていて、「元気です」「ありが  とう」「すみません」などという簡単な表現を少しずつ教えています。  
タイ人も面白いのでしょうか、朝などは「お早うございます」という手話をやってきますので、私も手話でお返しをしています。  
ただ私の教えている手話は日本語の手話ですので、タイ語の手話とは違うのでもし彼(女)らが実際に街でこの手話を使っても、相手のタイ人には全然通じません。  
しかしこのような簡単なことでもタイ人と気心が知り合え、お互いの親密感が生まれてくると思うので、これからもいろいろ面白いことを考え実践したいと思っています。

(トピックス)
ところで4月13日は、タイのお正月「ソンクランの祭り」の日でした。  別名「水掛け祭り」といって町中いたるところで水を掛け合っている姿が見られます。
私はこの日生憎と日本に一時帰国していましたので、時期遅れ(4月18日)のソンクラン祭りが行われたパパデン地区の「ソンクラン」の様子を見てきたのでお伝えします。  
パパデン地区というのは、チャオパヤ川の河口の近くにある町で私のアパートからは ソンテオに乗っていても安心できません  テストで入賞した美人が何人も乗っていたことで、 まだまだ序の口です  

タイには本当に美人が多いなー、と実感しました。(私の主観ですが、日本の女性よりもタイ人の女性の方がきれいな人が多いように感じます。)

次に「バンコクの地下鉄」の話をしましょう。

先月書きましたがバンコクの地下鉄の開通予定は4/13でしたが、予想通り4/13  には正式開通は出来ませんでした。  
会社の友達に聞いてもアパートの人に聞いても、いつ正式開通なのか誰も知りません。  
しょうがないので自分の目で確かめようと思い、今日(4/25)外は40℃以上もある暑い日でしたが、バスに乗ってフアラングポーン駅(バンコク中央駅)まで行ってきました。  
ここは地下鉄の始発駅ですので、何か情報が得られるものと思い行ってみました。  
地下鉄の出入口のところに駅員が3〜4名いましたので、地下鉄に乗りたい旨話ましたが、まだ開通していないのでだめだと断られました。(試運転中とのことでした。)  
「ではいつ開通なのか」と聞いたところ、駅員の一人は「5月1日から」といい、もう一人は「5月中旬から」と答えました。
要するにいつ開通なのか未定なのです。
何事にもアバウトな、いかにもタイらしい返事だと思いました。
せめて列車だけでも写真に撮りたいと無理押ししましたが、体よく断られました。  地下鉄の出入口は、地面よりも床が80cmぐらい高くなっています。  理由は洪水で道路が冠水しても水が流れ込まないようにとの対策ですが、さらに水位が上がり万一水が構内に入ってくると、強力なポンプで汲み出すよう手が打たれているそうです。
皆さんも来タイの折には安心して 地下鉄に乗ってください。

(今月の話題)

今回はタイの「観光」について触れて見たいと思います。  タイに来たらまず「王宮」と「ワット・プラケオ」には行きたいところです。  
「王宮」は四方を全長1,900mの壁に囲まれ、敷地は約2,180m2の広さがあります。  現在は公式行事が行われるだけで、国王ご一家はチットラダ宮殿に住まわれています。  
王宮の中でも「チャクリ宮殿」は必見で伝統的な公式行事などは全てここで行われ(日本の迎賓館に相当します)、内部に展示室があり王室ゆかりの品々が見学できます。  
宮殿の前で微動だにせず立ち続ける衛兵と一緒に写真を撮ってみてはいかがですか。  ただ時々外国から貴賓の方が来られると、王宮に入れなくなりますので要注意です。  
また入場券は「王宮」「エメラルド寺院」そして「ウィマン・メーク宮殿」がセットになっていますのでなくさないように。入場料は125バーツですが、タイ人は無料です。  
タイの観光地の入場料は、一般的にタイ人と外国人とは差別化しています。  

次に「ワット・プラケオ」ですが、エメラルド・ブッダを奉ってあるところから別名「エメラルド寺院」とも呼ばれています。(ワットとは寺院のことです。)  
王宮と同じ敷地内にあるこの寺は、バンコクが首都になった1782年に建立されました。
エメラルド・ブッダは高さ60〜75cmで材質は「ヒスイ」といわれています。  
毎年3,7,11月の年3回、国王自らがエメラルド仏の黄金の衣装を替えられる儀式が執 り行われます。
このように格式の高いお寺ですので、「座ったときに足をエメラルド・ブッダに向けてはいけません」とか「室内では写真を撮ってはいけません」 といった注意書きがあるので、拝観の際はくれぐれも失礼のないように。
かつて参拝者が室内で写真を撮ったところ、守衛が飛んできてその場で写真機からフィルムを抜き取っているところを、目撃したことがあります。  

次は「ワット・ポー(別名:涅槃寺)」です。  バンコクで一番古く、一番大きく、さらに仏像の大きさも一番という大層な寺です。  
現在巨大な涅槃像で有名なこの寺は、その昔公共教育や文字、哲学、薬学などを伝える場として使われたそうです。
場所は王宮のすぐ近くで、入場料は20バーツです。  
4つのウィハーン(一般信者の礼拝堂)にある金箔仏像は全部で394体もあります。  
また寺院の境内にある伝統的なタイ式マッサージも人気があり、30分や1時間待ちは当たり前というほどの繁盛振りです。
ここには日本人のマッサージ師もいます。  最後に前出の「ウィマン・メーク宮殿」ですが、王宮の入場券にここの分も付いているので、ぜひとも行ってほしい場所のひとつです。
世界最大のチーク材で建てられた宮殿で、今世紀初めのラーマ5世(チュラロンコーン大王)の住居でもありました。チーク材で造られた建物は、大雨、熱暑、害虫にも強く、1世紀の間もつといわれています。  
アンティーク家具、アクセサリー、絵画、宝石など王家の宝物が勢ぞろいしています。  
英語ガイドの案内もあるので、皆さんにもきっと分かりやすいことと思います。  

次に「タイ式マッサージ」ですが、バンコクのスクミット通り界隈には5万とあります。  
特にソイ15から26にあるホテルの近くには、たくさんかたまっています。  
1時間2〜300バーツ程度で、「身体全身」とか「肩だけ・足だけ」とか注文に応じてマッサージをやってくれます。
ただ気を付けてほしいのは、マッサージ店に入るときに「オールド・マッサージ」であることを確認してください。  
中には日本のトルコのような店もありますので、間違えないようにしてください。  
また床屋でも手足の爪切りから中にはマッサージまでやってくれるところもあります。
さらに最近では「フェース マッサージ」がご婦人方の間で人気があって、わざわざ日本からこれを目当てにタイに来るご婦人もいるくらいです。  

次に一寸変わったところで「ニューハーフ ショー」の話をしておきましょう。

タイに来たら、本当の女性よりも美しく、艶やか、セクシーなニューハーフの美女たちによる「エンターティメント・ショー」を見ない手はありません。  
日本から来られた方々にも、必ず楽しんでもらえる定番スポットです。  
パタヤやプーケットでも見られますが、バンコクの「キャバレー・カリプソ」「マンボ キャバレー」のニューハーフショーは特に有名です。
毎夜2回、1時間ほどの楽しいショーでは、マリリン・モンロー、マドンナ、和服姿のあやしい演歌歌手などが出演しています。とても元男性とは思えないような、美しい人々が魅惑の芸を繰り広げています。  
私も1度見に行きましたが、近くで見てもとてもきれいで本当の女性のようですが、 声だけは元のままですので、突然男性の声でしゃべるのでびっくりしてしまいます。  

最後に「タイダンス」ですが、タイの古典ダンスは、ヒンズー教の大叙事詩「ラーマキエン」の有名なエピソードをテーマに、黄金に輝く衣装をつけた踊り子たちが華麗な動きにより表現するものが多いようです。
私はタイダンスを見るのが大好きで日本からお客さんがあると、ちょこちょこ出かけています。
大きいホテル(例えばオリエンタル、デュシタニ、イントラリージェントなど)には専属の舞台があり、タイダンスを鑑賞しながら、またタイ独特の楽器の奏でる美しい音色を聴きながらの「ディナーショー」を楽しんで見てはいかがですか。   

今月はこの辺で、また来月お目にかかりましょう。サワディー クラップ

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