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アンコールワットへの旅

アンコールワットへの旅

2005年の2月の下旬、2度目のアンコールワットへの旅を実行しました。

世界の中心、神々の世界へといざなう石造大寺院、アンコールワットへの旅

2005226日(土)、217日に開港したセントレアから一路バンコクへ出国し、現地の午後315分にドンムワン空港に到着した。そのまま午後530分発のPG536にてシェムリアップに午後630分無事に到着した。2度目のアンコールワット訪問である。
今回は会社の同期生3名と共に男4名の気ままなたびである。さあ、楽しい旅にするぞと張り切ってシェムリアップ空港に着いた。今回も事前にビザを取得しておいたので、わずか数分でイミグレ完了。

空港害に出ると、前回は客引きがわんさといたが今回は拍子抜けだ。なんと客引きがいないではないか。空港の職員がどこまで行くのか?と聞いてくるので、6号線沿いの事前にBOOKINGしてあるホテル名を言うと、7US$支払って、指定のワンボックスカーへと乗り込んだ。(この国はUS$が優先ですので現地紙幣・・・・リアル・・・・への変換は不要です)

多分、何かトラブルでもあったのであろう、TAXIの乗り方が変わっていました。まあ、この方が良いかもしれないが、どうも空港職員にバックマージンが入りそう?である。本来ならば半分の3.5US$でも行ける筈である。とにかく無事にホテルに到着し、その夜はぐっすりと寝た。               トップページに戻る

翌日の27日(日)は午前4時に車を予約しておいた。これは少し早すぎたが、暗いうちに出発するのがこのアンコールワットの必須である。(理由:@日の出を見るべきである A涼しいうちに観光をしないとバテてしまう)
アンコール遺跡への入場料は、物価の安いカンボジアにおいて異常な価格であります。聖域の拝観料は一日券でも20USドルする。さらにアンコール遺跡は広いため、バイク運転手を雇う必要があり、これが一日6 US$です。今回は4名ですのでトヨタカムリをチャーターしました。これは一日20US$でした。
エカチャイゴルフ場      エカチャイゴルフ場
左の写真は拝観料を支払う窓口です。ここで20$支払ってアンコールワットへ行くのです。 右はシェムリアップのオールドマーケットです

なお聖域の拝観料は2−3日40 US$、4−6日60 US$。割引はありません。チケットは、泊まっているホテルとかゲストハウスでとってきてくれます。


アンコールワットの前に、まずはシェムリアップについて記します・・・最初は聞きなれない都市でしたが・・・・・。

以下はシェムリアップの全体図です。
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(C)日本アセアンセンター

■シエムリアップはカンボジア第二の都市であります。といってもバイクを使えば、町を一周するのに30分もかからない小さな田舎町であります。繁華街だけならば歩いても30分で突き抜けるのではないでしょうか?
それにも関わらずこの
言わずと知れたアンコールワットのある町なのです。
入国は主として航空機・船であります。船は、小型で4時間半、大型でも5時間半で到着するし、全く安全なので、高いお金払って飛行機に乗る必要はありません。
しかし時間のない人はバンコクまたはベトナム側からシェムリアップ国際空港へ入国します。
また、トンレサップ湖はメコン川から水が注いでいるという環境もあって、雨季と乾季で、その面積が3倍も変わってしまう。だから、時期によって、船の所要時間は変わると思われます。乾期では深いところでも70センチほどの水深であるらしい。

 観光後のシェムリアップの夜の楽しみ、それはショーを見ながらのディナー。クメール王朝のヒンドゥー文化を今に伝える優雅な踊りを見ながらアンコールビールをぐいっとひと飲みするのが最高であります
 

■シェムリアップ川

川幅は狭く、水深も浅い。何の変哲もないただの小川なのにそのほとりを歩いているとなぜか心が安らぎます。シェムリアップの街はこの川に沿って南北に伸びているのです。今回泊まったホテルもこの川の近くでした。

  
左はシェムリアップ川の朝の風景。なにやら魚を採っているみたいでした。右はバイロンレストランでのカンボジア踊りのショウです。これを見ながら夕食にしました。(2005-2-27日撮影)

■トレンサップ湖

町の中心から約10kmの地に広がるトンレサップ湖は、東南アジア最大の大きさを誇っています。乾季には深さ1m、面積は約3000km2ですが、雨季になるとなんと深さ12m、面積は1万km2と3倍以上の大きさに姿を変えます。
プノンパケンの夕日を見に行くと国際空港の近くにこの湖が見えます。
これは雨季にはメコン川の水が逆流してくるからです。湖の中にはいくつもの水上家屋が立ち並び、小さな雑貨店や学校まで水の上にあります。湖には雷魚、ウナギなど大小さまざまな魚介類が約300種も生息しています。水上で暮らす人々はここで漁業を営み、暮らしの糧としているのです。

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■オールドマーケット
シェムリアップ川のほとりに位置するマーケット。決して大きくはありませんが、早朝から野菜やトンレサップ湖でとれた魚介類など、生鮮食料品が次々と運び込まれ、所狭しと並べられます。
すごいエネルギーを感じます。
買い物客のピークを迎えるのは朝8時頃。市場には魚の干物やトゥックトレイ(魚醤)、フルーツなどの強烈な香りが漂い、南国のエネルギーがあふれています。
食品から日常雑貨まで何でも揃っています。
周辺には麺や手軽な家庭料理の屋台が立ち並び、通勤途中に立ち寄る人の姿も多く見られます。

籠から溢れる色彩とりどりの生鮮野菜とトンレサップ湖から水揚げされた活きの良い魚。これぞ市場って感じですよね。土産物屋で有名なオールドマーケットですが、こうして人々の暮らしに直に触れるのも楽しいものです。私はここでお土産にシルク織物を買い込みました

  
左はお土産を買った布生地を売るお店。右はマーケットの中。

カンボジアの伝統工芸品として人気が高いのは、シルク織物。機織りはかつては農閑期の女性たちの大切な仕事でした。今では日本人が経営している機織の工場もあります。
カンボジアシルクには無地と絣があります。絣のモチーフは200以上もありますが、これらは書き記したものがあるのではなく、母から娘へと日々の作業を通して伝承されてきたものです。先日日本のTV番組でも放映していました。
その繊細な模様と深みのある色彩に、目を見張らせられます。布そのものも豊富に揃っていますが、バッグや小物入れ、巻きスカートなどの完成品もあり、おみやげの人気ナンバーワン。ラタンなど熱帯樹林に生育する草木のつるを利用した籠類も豊富。ランチョンマットやトレイなどもあり、アジアフリークには見逃せません。マーケットにはこれらがたくさん並んでいます。また、クラフトセンターや養蚕センターでは作る過程を見学すると同時に、そこで作られたものを手に入れることができます。作り手の真剣な表情や手際のよさを見ると、ショッピングの楽しさも深まることでしょう。値段の交渉は忘れずに。

今回は、早朝の4時出発という、早すぎた観光なので、現地人が食べる屋台で朝食(チャーハン)としました。
ついでにビールも飲みました。真っ暗な中での屋台の飯も良い思いでですが、さすがにカムリで乗り付ける客は無いらしく、屋台のお姉さまもびっくりしていました。ここで1時間ほど時間をつぶしました。

朝食後 いよいよ20US$を支払って拝観券を購入し、アンコールワットに到着したのは午前520分頃でまだ、暗い空には月が残っていました。以前来た事があるので最も良いロケーションがどこかを知っていたので、多くの観光客を尻目に最も良いロケーションに座って日の出を待機しました。この間、物売りがやってきます。まだ暗いのに商売には熱心であります。

実はアンコールワット1860年にフランスのアンリ・ムーオによって発見されました。しかし、これは「ヨーロッパにおける大発見」にすぎませんでした。なぜなら、それは現地の人々が礼拝地としてずっと大切に守ってきたものだったからです。アンコールワットは今も昔もカンボジアの人々にとっての誇りなのです。国旗にこのアンコールワットが描かれています。

 以下はアンコールワットの地図であります。

  (C)日本アセアンセンター

アンコールワットは12世紀後半に、スーリヤヴァルマン2世が建立したヒンズー教の寺院。正確に西を向いているため、日の出を見るため早朝から訪れると本当にすばらしい写真が撮れます。
この寺院(「ワット」は「寺院」の意)は、それを囲む堀、参道、3つの回廊、中心部の五基の塔とそれを結ぶ階段や石門などからなっています。
境内には経蔵や池が各所に配置されていて、ところどころの「天女アプサラス」の彫刻にはカンボジアを感じます。

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参道は190メートルあり、入り口にはライオンの像があります。
欄干は7つの首をもつナーガと呼ばれる大蛇を様式化したもので、手すりの終点にはそのナーガの彫刻があります。(下の写真参照方)
参道の途中に、巨人の足跡の敷石がある。探して歩くのもいいでしょう。
参道は西大門に達し、その左右の門は車馬が通るために腰石は積まれていないため、「象の門」と呼ばれています。
  


まず経蔵・聖池を越えて第一回廊へ向かいます。
この聖池は南北(左右)に1個ずつあるが、この池に映るアンコールワットは見事であります。以下自画自賛の傑作集です。いずれも2005-2-27日朝6時50分頃撮影。
特に朝日に映えるアンコールワットは天候に恵まれ最高でした。
  

  

  

  

  

  
朝のご来光を拝みにこんなに多くの観光客がいるのですよ。

  

ここで15段くらいの階段をのぼることになるのだが、一瞬アンコール・ワットが見えなくなります。そして階段をのぼるごとにアンコール・ワットが出現するようになっています。効果的な設計であります。


  
第一回廊は1周760メートルあり【マハーバラダ物語:インド古代の叙事詩として有名な「マハーバーラタ」が描かれ、迫力ある戦闘シーンが見事です。】【ラーマヤナ物語】【乳海攪拌(ヒンズー教)】、を含む様々なレリーフが刻まれています。
決して平らな回廊では有りませんので、結構疲れます。階段を数段登ったり降りたりしますので、軽やかなスニーカーがお薦めです。
ひとつひとつ見て周ることで、当時のカンボジアを偲ぶことができます。
1回廊南面東側、上段に天国、下段に地獄、中段にエンマ大王の裁定を求める人々が描かれ、特に地獄の責め苦の生々しさに驚かされます。
   

第一回廊と第二回廊の間にある正面中回廊(十字回廊の墨書)には、1632年にここを訪れたといわれる【森本右近太夫】の遺筆があります。必見。17世紀に父の菩提を弔うために寺院を訪れた日本人です。
  
これが森本右近太夫の直筆です。さて、4つの洗礼地をこえて中央本殿へ。第三回廊へ行くには、かなり急な階段をのぼらなければなりません。上りはいいが、下りは怖い。落ちて死んだ人もいると聞いた事もありますので皆様注意してください。この階段はつありますがそのうち北側の階段のみ手摺りがありますので、これを利用してください。前回訪問の時には知らない為、手摺りの無い階段を利用して大変苦労した記憶がございます。頂上から見る景色はすばらしい。本当に森の中にあるのだと思った。過去も未来も飲み込んでしまうような静寂がここにはあります。
    
この階段のみ手摺りがある。中央のオレンジのバッグを持っているのがTACです。       右の写真のような天女アプサラスの彫刻が多くある。専門家が見れば価値有るものと思います。

ここで少し参考単語の勉強!
クメ−ル王朝
6世紀から15世紀まで続いたメコン川流域のクメール人の国家、真臘の1王朝(802〜1434年)。9世紀にシェムリアプの地に王都「アンコール・トム」を創建。13世紀には当時の王スールヤヴァルマン2世によって「アンコール・ワット」が建設される。クメール王朝はヒンドゥー教を国教としていたが、アンコール・ワットは後に小乗仏教の寺院となる。

12世紀にはインドシナ半島のかなりの地域を支配化したが、14世紀後半頃になると西に興ったタイ族のシャム王国(アユタヤ朝)の圧迫を受け、15世紀にはそのアユタヤの攻撃から逃れるためにアンコールの地を捨て、事実上崩壊する。

■カンボジアは暑い。
通常は、午前中観光して一度宿に戻り休息し、午後からあらためて観光開始し2日間くらい掛けて見るのがアンコールワット周辺の観光である。しかし、乾季のこの時期は比較的しのぎやすいので2日分を1日で観光をしました。

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■連子窓

熱帯の強烈な日差しをさえぎるために、窓に格子を並べた連子窓。デザイン的な美しさが目を引きます。この窓から差し込む朝日と夕日によって出来上がる縞模様の影はここだけしか見る事が出来ないなんともいえない世界へと導きます。

   

左の写真は連子窓から見るアンコールワットの頂上。右の写真は連子窓、ここから指し込まれる朝日によって作られる幾何学的な文様はなんとも美しい、

 

  
中にある第3回廊。

  
第3回廊の中                    頂上から参道を眺める。周りはジャングルだ。
  

朝早くからスタートしたアンコールワットの観光は天候にも恵まれ最高の結果を出しながら終わった。帰りに参道横の茶店にて1US$のアンコールビールを飲んだ。ゆっくり石造大寺院アンコールワットの全景を眺めながら・・・・・。

そして、午前9時次ぎの目的地アンコールトムへとチャーター車が進んで行った。


アンコールトム周辺の旅は
・アンコールトム周辺の旅へU/A>を見てください。

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