ロンドン郊外散策
●2003年8月15日(金)
午後2時45分にパリを出発したユーロスターはイングランド時間の午後4時45分にウオータールーの駅に
予定通り到着した。(時差が1時間あるので実質3時間の列車の旅であります)
駅の前から黒いTAXI(黒キャブ)に乗ってロンドン市内を横切って、予約しておいた郊外のHOTEL(B$B)
へ着いたのは午後6時頃であった。
HOTELには、在英で活躍している友人のTさんがお待ちになっておられて、歓迎してくれた。
約15年ぶりにお会いしたが、お元気そうであった。
HOTELにてくつろいだ後にTさんのご自宅に夕食にご招待され、久しぶりの日本食に舌鼓を打った。(感謝、感謝である)
●8月16日(土)
朝、気持ちよく起きて、恒例の散歩をした。閑静な住宅街と、近くの地下鉄の駅を見ながら朝の空気を吸い込んだ。
ほどなく、Tさんが迎えに来てくれた。
”折角、ロンドンに来られたので、一般の観光客が来ない所でロンドンらしい所へご案内します”と言ってくれた。
喜んで、お言葉に甘えた。
地下鉄の駅にあったチケットの自動販売機に日本語がありました。日の丸を押せば日本語で地下鉄の切符が買えます。(2003年8月16日撮影)
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右の写真がチュウブといわれている地下鉄の全景。冷房装置がありません。トンネルがこの車体に対応した形で廃熱が出来そうにありません。でもこの日の暑さは当局を動かしています。なんとか冷房装置が取り付けられるものと信じています。(2003年8月16日撮影)
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まず、地下鉄へ行って1日乗車券を買い込んだ。これは地下鉄はもちろん、バスにも乗れるもので、観光にはもってこいです。注意する事は
ゾーン別に料金が違うので、行きたい所がどのゾーンにあるかを確認して、そのゾーンまでの一日乗車券を買えば良いので
ある。それも日本語も使える自動販売機もありました。
カティーサーク号の船上よりグリニッジの町をながめる。(2003年8月16日撮影)
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チュウブの車内の様子。冷房の無いこの車内は蒸し風呂でした。(2003年8月16日撮影)
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まずは地下鉄でピカデリーサーカスへ行きました。そこにある日本語専用ツアーである、マイバスという会社へ行って、
適当なツアーがあれば申し込もうと思いました。幸いオックスフォード、ストラトフォード・アポン・エイヴォン、コッツフォルズへ行く
ツアーが空席がありましたので申し込みました。
(後で記述していますがこのツアーに参加すべく早朝の地下鉄に乗っていたら、突然、その地下鉄がstopしたハプニングが発生しました。ロンドンではこのようなアクシデントは珍しくないみたいです)
ピカデリーサーカスも夜景と朝(2003年8月16日撮影)
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その後、18日の夜に予約してある”マンマミーヤ”のミュージカルを実施する所を事前確認の為に訪れました。
その後地下鉄に乗って、本日のご案内が始まりました。まず目的地はグリニッジです。
ホルボーンで乗り換えてバンクという駅でさらに乗り換えて、そこからモノレール?に乗りました。
これがグリニッジの手前のカティーサークが展示されているカティーサークマリングリーンウイッチという駅にて
降りました。
カティーサーク号の船底にある船の先頭につける飾り(2003年8月16日撮影)
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カティーサークの雄姿。(2003年8月16日撮影)
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モノレールから降りると、すぐにカティーサーク号は分かるます。この船内を見学した後、グリニッジの丘の上にある
旧の天文台までゆっくりと散歩しました。最初は平らに思える道もだんだん急になってきます。この天文台の屋根にある赤い丸いものを
午後の1時に上から落としたのだそうです。そしてこの赤い玉が落ちた事をテームズ川に浮かんでいる船が確認して、出港したのだそうです。
ここはまさに大英帝国の世界に船出する出発地であったのでした。
ゆえにここが時刻の基準、つまり標準時になったそうです。西経と東経のゼロも子午線がここにありました。
カティーサーク号の全景(2003年8月16日撮影)
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グリニッジ旧天文台正門。(2003年8月16日撮影)
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グリニッジの丘まではいかにもイギリスらしい公園が続きます。だんだんと目線が上がっていきますと、テームズ川とか
現在開発中のビル群が見えてまいります。また目の下には国立海洋博物館が見えます。
本当に景色の良いところで、その昔、ここに天文台を作る頃には、なにもない所であったそうです。
床の上にある黒い線、正面のガラスの線、上の赤い線が全て経度ゼロの子午線です。ここをまたいで写真をとるとなんと西半球と東半球に同時に存在する事になるのです。(2003年8月16日撮影)
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右の写真はフィシュ&チップスです。イギリス人が食する昼食の定番だそうです。結構量がありました。グリニッジ天文台正門前のパブにて食べました。Tさんのおごりでした。(2003年8月16日撮影)
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なるほど、ここが大英帝国、大発展の出発点であったのだと言う事が旧天文台の見学を見て、その展示物から推定できました。
子午線を踏みつけてみてその歴史をを感ずるとともにそれをまたいで、東半球と西半球に同時に立つ不思議さを体感いたしました。
観光客はほとんどいませんでしたが、地元のお客様は結構家族連れでいましたね。
昼になったのでグリニッジの門の前のパブで”フィシュ&チップス”を食べてみました。
左の写真は今回お世話になったB&Bのイングリッシュブレックファーストです。昔、イギリスに来たときには、本当においしいものが無い国であるとの認識が強かったのですが、今回の訪問で、それほどまずい食事ではなく、さっぱりとした中に塩味が聞いている、お袋のあじといった感じでした。(2003年8月16日撮影)
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右の写真は昼食を取ったグリニッジ天文台前のパブから天文台の入り口を撮影したところです。(2003年8月16日撮影)
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その後、現地で開かれていた雑貨市を見ながら、今度はテームズ川のクルージングに挑戦です。
テームズ川の水位がどんどん上がっていくのを眺めながら船に乗りました。
ロンドンまで一時間弱でロンドンの中心街である、ウエストミンスターまで行きました。
左の写真は1894年の完成。テームズ川を航行する大型船を妨げないように作られた跳ね橋。豪華なネオゴシック建築は背景のロンドン塔を損なわない設計になっている(2003年8月16日撮影)
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右の写真は西暦200年頃、ローマ帝国が砦を築いたテームズ川岸にウイリアム征服王最初の塔を建てたのが11世紀初頭。中世には反逆者の幽閉、拷問、処刑を行った。(2003年8月16日撮影)
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左はタワーブリッジの全景を船より見る。(2003年8月16日撮影)
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右はベルファスト号に横付けしている船。(2003年8月16日撮影)
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ビッグベンの全景(2003年8月16日撮影)
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国会議事堂の全景。(2003年8月16日撮影)
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国会議事堂の全景(2003年8月16日撮影)
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ロンドンの街角で(2003年8月16日撮影)
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このあと、カミさんのご希望でハローズデパートまで地下鉄でTさんにご案内いただき、ここで本日のご案内を
終わりにさせていただきました。おかげで短時間でイギリスらしさを味わえました。Tさんありがとう。感謝感謝。
ハローズ(中央のベージュの建物)(2003年8月16日撮影)
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中華街の楼門。この近くで夕食をとった(2003年8月16日撮影)
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ご承知とは思いますが、このハローズの社長のご子息であるドディー・アルファイド氏とダイアナ妃が恋人同士であり、あのパリの地下道で交通事故にあって、亡くなられた事はご承知の通りであります。
今でもその死因は多くの疑問があり、2004年になって、事故調査を今一度イギリス政府が実施し始めた。
左の写真はハローズの地下にある、ダイアナ妃と彼、ドディー・アルファイド氏の記念碑です。多くの買い物客がこの妃を眺めたり、花を捧げたりしていました。思わずシャッターを押しました。
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右の写真はハローズ独特の緑の屋根が美しい。このお店で日本へのお土産を手に入れた。(2003年8月16日撮影)
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ここで、友人とか子供たちへのお土産を買い込んで、時間をつぶした。
有名なデパートと見えて、店内は大変込み合い、好景気のように見受けました。
このデパートのオナーの息子さん(ドディー・アルファイド氏)があのダイアナ妃の恋人であった事を私は知りませんでした。
●8月17日(日)
今日は、昨日申し込んだオックスフォード、ストラトフォード・アポン・エイヴォン、コッツフォルズへ行く
ツアーの日です。今回の2週間の旅行の中で唯一現地の旅行社に依頼する一日であります。
朝の7時45分、ピカデリーサーカスのマイバスの事務所の前に集合であります。
余裕を持って6時30分には地下鉄にのりました。 所が途中、ナイツブリッジまで順調に来た地下鉄が、なんと動かなくなりました。なにがあったのか
車に放送は聞き取りにくく、乗客に聞くしかありません。 ”ウオッツ、ハプンド?”しかし乗客にもその理由は分からないようでした。ぞろぞろと車内から降ります。
”弱ったな、このままではツアーに遅れちゃうぞ”、何とかしなくてはならないのですが、どうするか
判断に苦しみましたが、とにかく動かない地下鉄に乗っていても仕方が無いので、地上にでました。
なんとかTAXIを拾うしか手がなさそうです。 でもこういう時には得てして望むものはないものです。トホホ!・・・!
朝も早いし日曜日ですし、TAXIは走っていません。 でも神は救ってくれました。なんと黒キャブがこちらに走ってくるではないか!
手を上げて、必死で止めてピカデリーサーカスまで飛ばしてくれ、と言ったらOKのサインがでてホッとした。
車内でカミさんが”良かったね、TAXIが拾えて”私はTAXIに乗るという発想が沸かなかったわ”と言いました。
”良かったね。俺はTAXIを探すしかないと思って必死にキョロキョロしていたんだぜ”と会話した。
降りるときに運ちゃんにメータ以外に、2£のチップを払ったら大いに感謝された。感謝したのは当方でしたが・・チップは少ないのかな?
なんとか集合時間に間に合ってツアーが始まった。案の定、この地下鉄のアクシデントで参加できないお客様が数名いました。
ツアーで立ち寄ったシェイクスピア生家の表全景と裏全景(2003年8月17日撮影)
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バスはロンドン市内を抜けて高速に入り順調にドライブをいたしました。最初に訪れたのはストラトフォード・アポン・エイヴォンであります。
この街はシェイクスピア一色の町であります。
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シェイクスピアの街で見かけた馬車(2003年8月17日撮影)
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エイヴォン川のほとりにて。(2003年8月17日撮影)
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ストラトフォード・アポン・エイヴォンは劇作家シェイクスピアがこの街で生まれ育ち、晩年はここですごしました。
街中の随所にゆかりの建物が建っています。緩やかに流れるエイヴォン川、そして趣きあるチューダ朝様式の家並みは
ふさわしい雰囲気をかもし出しています。
エイヴォン川の静かなたたずまい(2003年8月17日撮影)
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シェイクスピア生家の表全景。(2003年8月17日撮影)
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その後、バスはコッツフォルズの丘陵地をドライブし、ストウ・オンザ・ウオルドという小さな村で小休止しました。
ここで昼食です。我々は、近くのレストランでサンデイランチを頼みました。たまたまラム料理でした。
たいして出来ない英語を精一杯活用して、オーダーしたのがサンデイランチでした。(下の写真)
この日の昼食であるサンデイランチです。おいしかった。(2003年8月17日撮影)
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コッツウオルズの丘を走るバス。牧草が束になっています(2003年8月17日撮影)
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この街の教会でたまたまチャリティーマーケットを実施していました。そこで小さな買い物をして、記念になるものを
取り揃えました。イギリスの田舎町の様子が味わえてななかほのぼのとした中で落ち着いた雰囲気は健康的で気に入りました。
コッツウオルズのストウ・オンザ・ウオールトのレストラン(2003年8月17日撮影)
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サンデイーランチ。この左のレストランの中庭で!ラムだそうです。(2003年8月17日撮影)
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バスはさらにオックスフォードの町に着きました。まさに伝統のある大学の街であります。
多くの政治化とか文化人を輩出したこの街も時間をかけてゆっくりとしたいですね。
オックスフォード大学入り口(2003年8月17日撮影)
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オックスフォード大学食堂の全景(2003年8月17日撮影)
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ハリーポッターの撮影が行われた由緒ある建物を見学してオックスフォードの大学キャンパスを見て回りました。
街は落ち着いていてまた訪れたい街の一つになりました。
オックスフォード大学中庭(2003年8月17日撮影)
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左は皇太子殿下の学ばれたカレッジ全景(2003年8月17日撮影)
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右は雅子妃殿下の学ばれたカレッジ全景(2003年8月17日撮影)
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3箇所も回る欲張りツアーでした。でも時間通りにピカデリーに帰ってきました。そしてこのままホテルに帰るのはもったいないので
近くを散策し食事をして帰ることにしました。
そしたらなんと1938年当時の映画の撮影に出くわしました。
めったに見られない光景に出くわしたので、しばらく映画の撮影をみていました。60年も前のロンドンを再現してくれてあります。特に服装が現在とは異なっていました。
映画撮影風景の全景(2003年8月17日撮影)
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映画撮影風景(2003年8月17日撮影)
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この映画の撮影を見た後、中華街へ出て、中華料理で夕食といたしました。おいしかったですよ!
この続きはロンドン周辺散策後半です。
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後数日、真珠婚記念の夫婦旅行は続きます。